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ヒロイン三国ファンタジー
第24章 24 魏の末路
 第4代皇帝として即位した12歳の曹髦の寝台に郭太后も一緒に横たわり、まだ少年の細い身体を撫でまわす。

「陛下。これからはもっともっと楽しいことがお出来になりますわよ」
「楽しい事か」

「ええ、ええ。人を思うままに使い、指示し、あらゆることがお出来になるのです」
「ふむ」

 曹髦の着物をはだけ、郭太后はまだ生え揃わぬ淡い茂みを撫で上げ、息を拭きつけ、大人しい細筆に舌を這わせる。

「うっ」
「ああ、陛下。陛下のここはなんて可愛らしくて美しいのかしら」

「う、ううっ。こ、このような事をそなたと致すのはいかがなものであろうか」
「これは皇后を迎えるための勉学ですわ」

「う、っ、む、そ、そうか」

 郭太后は明帝、曹叡の死後、彼の美しさが忘れられず毎夜、己で慰めていた。
それから10年経ち10歳に満たぬ曹髦を見たとき、明帝の生まれ変わりであると感じた。優美さ、繊細さ、華奢な骨格は生き写しである。彼を認めるまで、朝廷のことなどどうでもよく、日々を虚ろに過ごしていたが、曹芳が廃され次期皇帝の話が浮上した時に、是が非でも曹髦を帝位につけねばと郭太后は躍起になる。
 どうしてこのような心もちになるのか彼女自身分からなかった。しかし、曹髦を皇帝とすることが天命であると思い、司馬家にこれまでにないほどの反対をしたのであった。

 曹叡と郭太后の間には子供に恵まれなかった。他の夫人との子供も皆、早世しており、曹芳を養子として迎え、跡継ぎにするしかなかった。
 郭太后は今度こそは空虚な子宮を満たすべく、幼い曹髦を貪るのであった。
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