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ヒロイン三国ファンタジー
第26章 26 呉の終焉
初夜の褥で陸抗と李氏は寝台に座り、緊張を隠せず、ぎこちない会話を交わす。
「これからよろしく頼む」
「はい……」
再婚であると言うのに不慣れな二人はどう進めたらよいかわからず、とりあえず身体を冷やしてはいけないと言うことで横たわることにする。
身体を強張らせている李氏の指先に陸抗の指先が触れた。仄かに温かさを感じ、李氏はそっとその指先を握る。
「あの、律殿」
「はい、だんな様。律とお呼びください」
「ん……。あなたを抱いてもよいであろうか」
「は、はい。だんな様さえ良ければ……」
陸抗が身体を起こし、李氏の上に乗りかかる。李氏は目を閉じ彼のするままに身体を開く。
着物を脱がされ、貧相な身体を見られることがとても恥ずかしく思わず隠してしまうが、陸抗はその手を剥がし上から下までゆっくりと眺める。
「あ、だ、だんな様、そのように見ないでください」
「この華奢な身体を前の方はどのように抱いたのであろうか」
「……?」
初めて女人を乞い、更に今までに感じたことのない感情が陸抗を駆け巡る。それは嫉妬だった。
「すまない。なんだか苦しい気分になってしまうのだ。あなたが欲しいと思うと余計に」
「だんな様、きっと、きっとわたくしも同じです。あなたがどのように前の奥様を……」
李氏の苦しそうな泣き出しそうな表情に陸抗は、己を戒める。
「もっと大らかであらねばな。せっかくこうして愛し合える人に巡り合えたのだから」
「だんな様……」
真珠のような光る涙を目に浮かべ、李氏は花がこぼれるような笑みを見せる。陸抗はたまらなくなり彼女の身体に覆いかぶさり、口づけを貪る。
「これからよろしく頼む」
「はい……」
再婚であると言うのに不慣れな二人はどう進めたらよいかわからず、とりあえず身体を冷やしてはいけないと言うことで横たわることにする。
身体を強張らせている李氏の指先に陸抗の指先が触れた。仄かに温かさを感じ、李氏はそっとその指先を握る。
「あの、律殿」
「はい、だんな様。律とお呼びください」
「ん……。あなたを抱いてもよいであろうか」
「は、はい。だんな様さえ良ければ……」
陸抗が身体を起こし、李氏の上に乗りかかる。李氏は目を閉じ彼のするままに身体を開く。
着物を脱がされ、貧相な身体を見られることがとても恥ずかしく思わず隠してしまうが、陸抗はその手を剥がし上から下までゆっくりと眺める。
「あ、だ、だんな様、そのように見ないでください」
「この華奢な身体を前の方はどのように抱いたのであろうか」
「……?」
初めて女人を乞い、更に今までに感じたことのない感情が陸抗を駆け巡る。それは嫉妬だった。
「すまない。なんだか苦しい気分になってしまうのだ。あなたが欲しいと思うと余計に」
「だんな様、きっと、きっとわたくしも同じです。あなたがどのように前の奥様を……」
李氏の苦しそうな泣き出しそうな表情に陸抗は、己を戒める。
「もっと大らかであらねばな。せっかくこうして愛し合える人に巡り合えたのだから」
「だんな様……」
真珠のような光る涙を目に浮かべ、李氏は花がこぼれるような笑みを見せる。陸抗はたまらなくなり彼女の身体に覆いかぶさり、口づけを貪る。