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ヒロイン三国ファンタジー
第27章 27 晋の統一後 エピローグ
「陛下。私はあなたに会うために生まれ、呉を滅ぼし、やって来たのだと思います」
「そのようなことを……」
「今まで誰も私と対等なものがいませんでした。こうして心から楽しみ自由であることが私にとって何よりです」
「養生すれば、もっと楽しみが増えよう」
「いいえ。もう十分生きました。そろそろ飽きてきたのですよ。これ以上長く生きると、皆が私の墓を暴き、屍を切り刻むでしょうな」
「そのようなことはない!」
「はははっ。まあ、それならそれでいいですが。陛下は天命をご存じですか?」
「朕の天命か……」
「私の天命は、私の生き方を後世の人に見せることです。表面だけ見れば暴君と永久に汚名をきるでしょうが」
「朕はそなたをそのようには見ておらぬ」
「ええ、ええ。そうでしょうとも。私はあなたが好きでしたよ……」
「!」
にこりと微笑み孫晧は目を閉じた。42歳であった。
最後まで飄々と人を食ったような発言で惑わし、驚かせ、腫れもののようであったが司馬炎にとって彼は心の友であった。
そして司馬炎もその6年後この世を去る。
その後、晋は混乱の中、西晋51年、東晋103年存続したのち、宋 (南朝)へ時代を譲る。
「そのようなことを……」
「今まで誰も私と対等なものがいませんでした。こうして心から楽しみ自由であることが私にとって何よりです」
「養生すれば、もっと楽しみが増えよう」
「いいえ。もう十分生きました。そろそろ飽きてきたのですよ。これ以上長く生きると、皆が私の墓を暴き、屍を切り刻むでしょうな」
「そのようなことはない!」
「はははっ。まあ、それならそれでいいですが。陛下は天命をご存じですか?」
「朕の天命か……」
「私の天命は、私の生き方を後世の人に見せることです。表面だけ見れば暴君と永久に汚名をきるでしょうが」
「朕はそなたをそのようには見ておらぬ」
「ええ、ええ。そうでしょうとも。私はあなたが好きでしたよ……」
「!」
にこりと微笑み孫晧は目を閉じた。42歳であった。
最後まで飄々と人を食ったような発言で惑わし、驚かせ、腫れもののようであったが司馬炎にとって彼は心の友であった。
そして司馬炎もその6年後この世を去る。
その後、晋は混乱の中、西晋51年、東晋103年存続したのち、宋 (南朝)へ時代を譲る。