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ヒロイン三国ファンタジー
第27章 27 晋の統一後 エピローグ
 司馬炎は多すぎる官女を選ぶことにも疲れ果てていると、孫晧が「どうですか? 羊にでも選ばせては?」と提案する。
面白そうであると、司馬炎は羊の背に乗り、止まったところの官女を夜伽の相手にさせることにした。
 そのうち官女の方も、羊を寄せ付けるために、餌になる、竹と塩を置くようになった。

 「さあ、馬乗りになり、動いてみよ」

 司馬炎は女人に愛撫も施さず、仰向けに寝そべり、相手任せにする。全くどうしていいのかわからない処女は泣きだす始末で、それをなだめるのも面倒な彼は、すぐに別の女人のところへ向かう。
 中には積極的に乗りかかり、腰を振るものもいるが慎ましさの欠片もなく、まるで情緒がない。そのような時も途中で「もう良い」と投げ出して別の女人のところへ向かう。

 そんな司馬炎を非難するものが少数ではあるがいた。しかし司馬炎はもう人の非難よりも、孫晧の何にもとらわれない自由な姿に心惹かれ、また彼によって堕ちていく。
孫晧はまるで盟友を得たと言わんばかりに、司馬炎にぴったりと寄り添っている。


 司馬炎の跡継ぎである、皇太子の司馬衷は生まれつき暗愚で、家臣たちは司馬衷を廃し、次男の司馬攸を立てるべきだと意見した。
そこで司馬炎は孫晧にも意見を求める。

「そなたも司馬衷を廃した方が良いと思うか?」
「後を継ぐのは長子でしょう。民は太子を廃し、弟を立てたことを知ればどうなるでしょう。これまでの慣例を覆すことは民の混乱を招きかねませんし、また真似するものが出てくるでしょう」

「うーん」

 司馬炎は孫晧の意見を取り入れ、そのまま司馬衷を皇太子にし、弟の司馬攸を斉に赴任さ
せ、彼を支持する派閥を廃する。

 後の人はこの彼の決断を晋を弱体化させた原因だというが、孫晧にしてみれば、どのような立派なものが皇位につこうが天意によるものであって、人の関与できるものではないと思っていた。

 こうして司馬炎を罪悪感や責務から解き放つことを、孫晧は存分に楽しみ、やがて寿命を迎える。
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