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ヒロイン三国ファンタジー
第7章 7 官渡の戦い前夜
 このように弱々しい玄徳を見るのは恐らく趙雲が初めてであろう。毅然として聡明で清らかな玄徳が今はまるでか弱い乙女のようだ。
もう趙雲にも歯止めはきかなかった。

「や、優しくします」

 壊れものを触る様に、青ざめた白い頬をなで口づけをする。すんなりとした白い腕の古い傷跡を趙雲は愛しそうに舐めあげる。

「少しだけ失礼いたす」

 手当てのために巻いた布切れを少しだけずらし、小さな膨らみを出させ包みこむ様に丸く揉みしだく。
桃色に色づいた小さな硬くなった突起を舐めあげ口づけし、大事に味わうように口の中で転がすと玄徳から甘く切なそうな吐息が漏れた。

「あ、ん、し、子龍。お願い、もう、もう」
「ああ、時間をかけたいがあなたを消耗させてしまう」

ゆっくり愛し合いたいが、早く契りを結びたい欲求が趙雲の中をせめぎ合う。

「子龍、私の、ここを触って……」

玄徳は趙雲の手を取り、自分の秘部へ導く。

「な、なんと、このように溢れさせて……」
「あなたのことを想うといつもこのようになってしまう。さあ、その槍のような立派なものを私の中に」

「ああ、玄徳様……」

片足を持ち上げ、趙雲は玄徳と見つめ合ったままゆっくりと腰を押し進める。

「あ、あ、ああ、あんっ」
「わ、我が君……」

一気に挿入せずに、じりじりとゆっくり探究し、真理を探し求めるように趙雲は彼女と繋がっていく。

 まるで夜から朝が訪れるように最初の侵入を許してから緊張した玄徳の表情がゆるやかに弛緩し柔らかくなっていく。
そんな表情を生涯忘れることがないように趙雲はしっかりと記憶に刻み込まんと彼女の表情を見続ける。

「あ、そ、んなに、見ない、で」
「いいえ、いいえ。あなたの全てを脳裏に焼き付けたいのです」

「あっ、あ、ん、んっ」
「こ、これで全部……」

「あ、は、はぁ、子龍と、一つに、なった……」

 趙雲は自身を玄徳の中に納めてしまい動くことなく一つになった喜びを味わっていた。
彼の剛直は動くことがなくとも硬さを維持し、玄徳の内部を圧迫し続ける。
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