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ヒロイン三国ファンタジー
第10章 10 江東の女傑
 前をはだけた尚香の股間に女人にはあるまじき起立が見られ、玄徳は思わず目を見張る。

「あら? 初めてですか? ご夫人とはこのようなものお使いになりませんでした?」
「そ、そのようなものは」

 直視し続けることが出来ず、目をさっと背けた玄徳に尚香は顔を向けさせ口づけを交わさせる。

「うむっ、むうっ、ふぅ」
「そんなに大きくないでしょう? でも女人でも繋がりたいじゃありませんか。これは江東随一の職人に作らせましたのよ」

 尚香の中に半分入っている木製の精巧な張形が弓なりに反りかえり玄徳の蜜源へと向かう。

「あっ、や、かたいっ、うぅうっ」
「硬いです? でも痛くないでしょう? ほら、ここら辺を押し上げると……」

「はあっ、ああっ、ひっ、いい」
「ああ、やっぱり思っていた通り玄徳様は素敵なお方。そのように恥じらいながら感じるとは……」

 尚香は玄徳の手首を握ったまま精力的に腰を振る。

「も、もう、そんなに攻められては、あ、だ、だめっ」
「何度でもお感じあそばせ。あたしも同じように感じてますわ」

 張形は中央で鋭角に折れ曲がっており、女人二人の身体を離すことなく繋げながら、内部の深く快感を得られる場所をえぐり、突き上げる。
玄徳の快感は尚香の快感であり、また逆もしかりである。

「い、一緒に参りましょう。ね? 玄徳様っ」

「あ、ああ、んんんっ、あ、ああっ」
「はうううっ、い、くぅうっ」
 同時に果てると尚香は身体を摺り寄せ、玄徳に口づけをし、首に書いた汗を舐める。果てても尚、執拗に愛撫し、力の抜けた身体をまるで蛇のように這いずり回る。
交わる前の男のような愛撫が、交わった後に尚香によって行われる。

「強引ですみません。でも、欲しかったのです、あなたが」
「尚香……」

 目の表情がくるくると動き、色々な輝きを見せる彼女はこの江東の色彩そのものだろう。

「お仕えいたしますわ。そばに置いてください」
「ええ、こちらこそ」

「うふふっ」

 尚香の可愛らしさはまるで諸葛亮の妻、黄夫人が連れていた猫という動物に似ているなと玄徳が思っていると、「夜明けまで時間はたっぷりありますわ」との声に、思わず息をのんだ。
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