この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ヒロイン三国ファンタジー
第11章 11 三国鼎立に向かって
――曹操軍に追われ、玄徳と数十万の民が逃げ落ちる最中、糜夫人と阿斗がはぐれてしまい、趙雲は二人を探し混雑した中を駆け巡る。
「やはりそなたが来てくれましたか」
「糜夫人っ、さあ、早く殿のところへ!」
「いえ、もう、あたくしは動けません。この子をお世継ぎをどうか……」
「さあっ、馬にお乗りになって!」
「ふう……。阿斗とあなたの一文字に結んだ口元がよく似ている。さよなら、玄徳様、さよなら甘夫人っ」
勢いよく古井戸に糜夫人は身を投げた。
趙雲は幼い阿斗をしっかり身体に括り付け、単騎で立ちはだかる曹操軍を掻い潜り玄徳の元へたどり着いた。
潔い糜夫人を思い出し、改めて趙雲はしっかりと阿斗を抱き守り抜くことを誓う。
それが彼自身の命をも大事にさせ五虎大将軍の中でも唯一天寿を全うできることにつながるのだった。
「やはりそなたが来てくれましたか」
「糜夫人っ、さあ、早く殿のところへ!」
「いえ、もう、あたくしは動けません。この子をお世継ぎをどうか……」
「さあっ、馬にお乗りになって!」
「ふう……。阿斗とあなたの一文字に結んだ口元がよく似ている。さよなら、玄徳様、さよなら甘夫人っ」
勢いよく古井戸に糜夫人は身を投げた。
趙雲は幼い阿斗をしっかり身体に括り付け、単騎で立ちはだかる曹操軍を掻い潜り玄徳の元へたどり着いた。
潔い糜夫人を思い出し、改めて趙雲はしっかりと阿斗を抱き守り抜くことを誓う。
それが彼自身の命をも大事にさせ五虎大将軍の中でも唯一天寿を全うできることにつながるのだった。