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ヒロイン三国ファンタジー
第13章 13 呉の後継者たち
 呂蒙は被虐的な傾向を持ち、快感には受け身であることが尚香をその気にさせた。
ただやはり男らしい肉体美、野太い声、浅黒い肌には興奮できなかった。

「遠慮せずに公瑾の名を呼ぶがよい」
「あ、あ、あぅっ、だ、大、都督っ、う、ふううっうっ、うっ」

 呂蒙の逞しい腹と胸に白濁液が飛び散る。後孔からも収縮の振動が張形を通して尚香に伝わってくる。しかし彼女が絶頂を得ることはなかった。

「満足したか」
「はあはあはぁ、しょ、尚香様は」

「ん? よい。では明日は一日水軍の調練であったな。休みにしよう」
「はいっ」

「では、片付けて休め」
「おやすみなさいませ」

 尚香はさほど乱れていない着衣を整え、寝台を降りた。

 呂蒙は彼女の玄徳に対する気持ちと自分の周瑜に対する気持ちが同じであろうと思っている。そしてこうやって自分を慰め、教育を施し、大都督として恥じない教養を与えてくれる彼女の恩に報いたいと思っていた。
 それがのちに荊州城をとり関羽雲長を追い詰め、首を取ることにつながるのである。
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