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ヒロイン三国ファンタジー
第13章 13 呉の後継者たち
 起立した男根を握りながら、尚香は呂蒙の菊の後孔に油を塗った張形を捻じ込んでいく。

「ひぃ、ま、亦、よ、よろ説ばしからず、や」
「戦の最中に何が起こるかわからぬからな。どんな時でも大都督たるもの落ち着いておらねばならぬ」

ぐっと腰を押し進め、全て埋め尽くした後、尚香は硬い男根をそっと手に持ちゆるゆると上下に擦る。
呂蒙は快感に耐え、顔を真っ赤に紅潮させながら必死に論語を暗唱する。

「ふむ。最初に比べるとなかなか子明も落ち着いてきたようじゃ」
「う、ぐ、子、曰く――」

まもなく終わる暗唱を聞きながら、尚香は満足げに男根の根元を縛っている紐をシュルシュルと解いた。

「う、ふうっ。ひ、人を、知らざるを、わ、患う」
「よろしい。ほら、褒美だ。突いてやるから己で擦ってイキなさい」

「あ、ああ、尚香さま……」
「ふふふっ」

 呆けた表情をしながら呂蒙は尚香に貫かれ、周瑜公瑾を偲ぶ。

 尚香が呂蒙の気持ちを知ったのは江東に帰ってきてからである。周瑜公瑾が亡くなり呂蒙はせっせと周瑜の妻、小喬と尚香と孫権の兄、孫策の妻、大喬の世話をしていた。
てっきり尚香は二喬姉妹を呂蒙が欲しているとばかり思っていたが、実は彼は周瑜を愛していたのだ。

 尚香が二喬姉妹を見舞いに周瑜邸に向かったときであった。
孫策、孫権、尚香と周瑜は兄妹同然であったので、彼女も特に遠慮せず屋敷に上がる。
使用人が表に出ているらしく、屋敷内は静かであったが、かすかに呻き声が聞こえた。

 尚香は二喬姉妹が周瑜を偲び、すすり泣きをしているのであろうとそっと幕の外から中を覗く。
すると二人は周瑜と孫策の名前を呼びながら睦み合い慰め合っていたのだ。
そして少し離れた隅の陰に、やはり周瑜の名前を呼びながら己を慰めている呂蒙を見つけた。

 玄徳から離れ、尚香も心と身体が空虚になったようで何となく日々を過ごしてはいたが、独り哀れな呂蒙をどうにかしてやろうと思い立った。
そうやって彼女自身も喪失感を拭ってきたのである。
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