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Let’s eat
第2章 つまみ食い
火傷部分を刺激する度にヒリヒリした痛みが、同時に舌を撫でられる快感が襲ってくる。
裕也の舌の動きに合わせて腰の辺りがゾワゾワしてじっとしていられない。
仔猫みたいにペロペロ舐めていたが、突然はむっと咥えられた。
それからちゅるっと裕也の口に吸い込まれ唇が重なる。

「ん…ふっ!」

裕也の手が顔を撫で、そのまま首に回してくるかと思っていたら耳に指が潜り込んできた。
くすぐったさに肩を竦めたが、耳を塞がれたことで体の中からダイレクトに音が頭に伝わってくる。
舌を食んだり吸われたりする度に、ちゅくちゅくと卑猥な音が頭の中に響いた。

「んっ…く…」
(これっ、やばい!)

頭と舌に伝わる感覚に下肢が熱くなり始めた。
裕也の口腔内で舌を愛撫されていると良くないことを考えてしまう。
まずいと思い、後ろに下がると当然その分距離を詰められる。
何度か繰り返しているうちに足に何かが当たり、バランスを崩して背中を壁にぶつけながらその場に座り込んだ。
頭を掴んでいた裕也も釣られてその場に座り込む。次郎の腰に跨るようにして。

「なんで逃げるんだよ、せっかく治してあげてるのに!」
「すみ、ません。けど、もう大丈夫ですから」

本当はまだ少し痛みが残っているが、今の状況から早く脱したい。
裕也が気付いていないうちに。
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