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人魚島
第6章 早坂先生と恋人美沙
『うん、大分県じゃメジャーな郷土料理らしいよ?カボスのポリフェノールで煮詰めた鰤を丸ごと食べるんだ。骨迄トロトロになるらしいから、魚苦手な美沙でも簡単に食べれるよ?そもそもカボスは大分県が原産地なんだ』

『まだ続くのかな?そのうんちく…せっかくの氷も溶けて無くなっちゃいそうだよ?』

苦笑いを浮かべつつも美沙さんは穏やかだ。

『待って、でね、大分県臼杵市では樹齢300年を越えるカボスの樹があるんだ。それからゆるキャラにカボたんが居るよ。2003年に開催された大分県都市緑化フェアで初めてお目見えするんだ。可愛らしいよ?カボたん』

『ふぅん』

相変わらずクールに返事し、ジンカボスを傾ける美沙さんに釣られて咲子もカボスジュースを傾けた。

『全く、気が早いなぁ』

肩を揺らしながら笑う早坂先生。
不意に美沙さんを見詰める。
視線に気付いたのか美沙さんが顔を上げる。
二人は見詰め合っていた。
仲睦まじいそれに『咲子、行こうか』とカボスジュースに手を付けず立ち上がる僕。
咲子が不思議そうに『何?』と可愛く小首を傾げる。

『遠慮はいら無いよ?ゆっくりして行きなさい』

早坂先生が笑う。
しかし僕はある欲求に駆られていた。
麦茶先生、否、美沙さんと早坂先生の激しいセックスが見たいッ!
きっと僕等が帰れば二人はすぐさま裸になり、セックスし始めるだろう。
早くそんな二人を見たかった。

『咲子、邪魔だから行こう』

『解ったよ』

咲子がカボスジュースを飲み干して立ち上がる。
そんな咲子の手を握りながら僕等は早坂クリニックから出た。
途端聞こえてくる甘い声。

『あ…早坂…ズルい』

『何が?』

『さ、然り気無くオッパイ触ったやろ?』

『我慢出来ないんだ、良いだろ?』

ドサッ…ギシッ…診察ベッドのスプリングが鳴った。
僕と咲子は茂みに身を隠しながら息を潜めた。
途端すぐさまギッギッギッと鳴る診察ベッド。
早くも早坂先生は勃起していて、素早く衣類を脱ぎ、美沙さんのワンピースを引きちぎる様にはだけさせた。

『ああ、てっつん…てっつん…そのまま来てや』

『そのつもりだよ?』

僕等はゆっくりオナニー体勢に入る。
セックスよりオナニーしたかったのだ。
挿入されて行く赤黒く充血した陰茎は血管を太く浮かび上がらせていた。

『ああ、相変わらず硬いな』

『気持ち良い?』
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