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人魚島
第6章 早坂先生と恋人美沙
僕は卑怯者だろうか?
僕はズル賢い人間だろうか?
否、咲子にはそれすら超越し、卓越した魔性性があって抗え無かった。
大人になればきっとむせ返る程の妖艶な美女になるだろう。
その時僕は隣で笑って居るのだろうか?
あるいは…。

『解ったけん、けどキスやエッチな事はしよね?』

咲子がニッコリフンワリ微笑みながら馬鹿げた事を言う。

『馬鹿、今の話聞いて無かったの?』

『聞いとったけん、やけどハルキぃ、うちはアンタがすっきゃねん、アンタと常に結ばれてたいねん』

『………』

『やから、エッチな事はしよね?なぁ?』

嗚呼、ままよッ!

『解ったよ、それで本当に大丈夫なの?咲子は傷付かない?』

『だって8月31日になれば答えは出るんやろ?』

『そ、そうだけどさ』

有耶無耶には出来無い。

『咲子や咲子の身体が心配だから言ってるの』

『なら敦と浮気するよ?』

『え?』

それだけは勘弁、それだけは避けたいッ!

『敦はうちに惚れてるけん、浮気するよ?』

『冗談言うなよッ?』

『脅しや無いけん』

咲子の瞳が赤く爛々と輝いた。
威嚇する野良猫の様だった。
僕はたじたじしながら『解ったよ、抱くよ』とそのまま咲子を押し倒した。
そして『イクッ!』と僕等はイッた。
昼過ぎ腹を空かしてうろついているとミケさんに出会った。
昨日愛し合ったミケさんは飄々と『よう』と片手を上げている。
赤いヴィヴィアンウエストウッドのTシャツに黒のダメージジーンズにロッキンホースベイビーにアクセサリーをジャラジャラぶら下げていた。
場所は魚沼家の下の坂道だった。

『はん?飯時過ぎだぞ?もう食ったのか?』

ミケさんがブラックデビルを燻らせながらヴィヴィアンウエストウッドの腕時計を見下ろした。
時刻は12時過ぎらしかった。

『なんや、ミケか、仕事は?』

『今日は休みやさかい散歩しとるんや』

ミケさんがニヤリとしながら繋がれた僕等の手を見詰める。
固く恋人繋ぎされたそれに『良いな』と舌を出すミケさん。

『昼飯食って無いなら、奢ったるけん、パーラー行くけ?』

『良いの?』

『給料日後やけん、金持ちやで?』

『ほな、行こか』

『待ってよ咲子、せめて三咲さんか花子に昼御飯いら無い事伝え様よ?』

『ほな、ミケ待っててや、原付停めがてらちょっと母ちゃんに伝えて来るわ、来たいか?』
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