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人魚島
第6章 早坂先生と恋人美沙
『三咲怒ってへんか?』
そうだ、三咲さんはミケさんを無惨にフッたのだ。
『母ちゃんか?昨日から父ちゃん下船したけん、機嫌良いよ?会ってくか?』
ミケさんはいたく迷っていたが、しばらくしてブラックデビルをヴィヴィアンウエストウッドの携帯灰皿に捩じ込みながら『いや、良い…アンタとつるんどるのがバレちまうよ』と精一杯の強がりを言ってみせた。
咲子と原付を停めてたまたま草むしりしていた花子に遭遇する。
『お姉ちゃん、ハルくん、お昼食べる?三輪素麺やで?』
『パーラー行くけん、いらん』
つっけんどんに言い放ち『ハルキ行くよ』とすぐさま踵を返す咲子。
ズンズン歩く咲子に付いて行きミケさんに合流する。
ミケさんはやたらニヤニヤしながら『ヤッたやろ?』とブラックデビルを燻らせる。
『何が?』
透かす咲子に追い討ちを掛けるミケさん。
『セックスしたやろ?』
『うん、今さっきしたわ』
すんなり頷く咲子。
『で?イッたんけ?』
『なんで?』
『蓮から聞いたよ、アンタまだ春樹のチンコでイッて無いけんってな?』
『イッたよ』
『いつよ?』
『昨日…春樹めちゃくちゃ興奮してたけん、めちゃくちゃに抱かれたわ』
『ホンマか?』
僕を一瞥しながらロッキンホースベイビーを高々に鳴らすミケさん。
咲子が『うん』と頷く。
『なんや、やから一段と色っぽい餓鬼になったんかな?』
ニヤニヤしながらフンワリ微笑むミケさん。
『そうかな?』
頭をポリポリ掻きながら満更でも無さそうな咲子。
三人で埠頭の船着き場にやって来た。
咲子が『あたし海老ドリアッ』と食品サンプルの入ったガラスケースにへばり付く。
僕は考えてから『ケチャップタップリのミートパスタ』と然り気無く値札を見る。
500円、安いのか高いのか良く解ら無い。
『じゃあ、あたしは鰻重にしよかな』ニヤニヤしながらロッキンホースベイビーを鳴らし店内に入るミケさんに『ズルいッ!』と喚く咲子。
『給料日やけん、贅沢しても構わんやろ?頑張ったけんな』と笑って咲子を軽々いなすミケさん。
三人で天気が良いからとバルコニー席を陣取った。
正子さんがやって来て注文を聞く。
すかさずミケさんが『海老ドリアとミートパスタと鰻重』と注文する。
『母ちゃんの事は残念やったな』
『何が?』
『母ちゃんさ、父ちゃんに恋してるけんな…』
そうだ、三咲さんはミケさんを無惨にフッたのだ。
『母ちゃんか?昨日から父ちゃん下船したけん、機嫌良いよ?会ってくか?』
ミケさんはいたく迷っていたが、しばらくしてブラックデビルをヴィヴィアンウエストウッドの携帯灰皿に捩じ込みながら『いや、良い…アンタとつるんどるのがバレちまうよ』と精一杯の強がりを言ってみせた。
咲子と原付を停めてたまたま草むしりしていた花子に遭遇する。
『お姉ちゃん、ハルくん、お昼食べる?三輪素麺やで?』
『パーラー行くけん、いらん』
つっけんどんに言い放ち『ハルキ行くよ』とすぐさま踵を返す咲子。
ズンズン歩く咲子に付いて行きミケさんに合流する。
ミケさんはやたらニヤニヤしながら『ヤッたやろ?』とブラックデビルを燻らせる。
『何が?』
透かす咲子に追い討ちを掛けるミケさん。
『セックスしたやろ?』
『うん、今さっきしたわ』
すんなり頷く咲子。
『で?イッたんけ?』
『なんで?』
『蓮から聞いたよ、アンタまだ春樹のチンコでイッて無いけんってな?』
『イッたよ』
『いつよ?』
『昨日…春樹めちゃくちゃ興奮してたけん、めちゃくちゃに抱かれたわ』
『ホンマか?』
僕を一瞥しながらロッキンホースベイビーを高々に鳴らすミケさん。
咲子が『うん』と頷く。
『なんや、やから一段と色っぽい餓鬼になったんかな?』
ニヤニヤしながらフンワリ微笑むミケさん。
『そうかな?』
頭をポリポリ掻きながら満更でも無さそうな咲子。
三人で埠頭の船着き場にやって来た。
咲子が『あたし海老ドリアッ』と食品サンプルの入ったガラスケースにへばり付く。
僕は考えてから『ケチャップタップリのミートパスタ』と然り気無く値札を見る。
500円、安いのか高いのか良く解ら無い。
『じゃあ、あたしは鰻重にしよかな』ニヤニヤしながらロッキンホースベイビーを鳴らし店内に入るミケさんに『ズルいッ!』と喚く咲子。
『給料日やけん、贅沢しても構わんやろ?頑張ったけんな』と笑って咲子を軽々いなすミケさん。
三人で天気が良いからとバルコニー席を陣取った。
正子さんがやって来て注文を聞く。
すかさずミケさんが『海老ドリアとミートパスタと鰻重』と注文する。
『母ちゃんの事は残念やったな』
『何が?』
『母ちゃんさ、父ちゃんに恋してるけんな…』