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人魚島
第6章 早坂先生と恋人美沙
『解ってるよ、アホたれ』
ミケさんが強がりを言いながらブラックデビルを燻らせた。
次第に咲子の海老グラタン、僕のミートパスタ、ミケさんの鰻重がテーブルに運ばれた。
ミートパスタは海鮮なのかホタテ貝や海老がふんだんに盛り付けられていた。
咲子の海老グラタンは伊勢海老なのか、カットされている。
ミケさんの鰻重は勿論2500円と言う格安から考えても養殖である。
『美味いんだよねぇ、パーラーの鰻重…月に一度の楽しみだ』
ニヤニヤ笑いながらミケさんが使い捨て割り箸をパチリとしたタイミングを皮切りにして僕はミートパスタを、咲子は海老グラタンに食らい付く。
『ゆっくり食べなよ?』
ブラックデビルを吸いながらミケさんが笑う。
三人ハフハフ言いながら完食し、ミケさんが『デザート食えば?』とメニュー一覧表を手渡してくれた。
『じゃあ、バナナパフェッ!ハルキは?』
『じゃあ、抹茶パフェ頂きます』
『じゃあ、あたしはマンゴーゼリーにするわ』
しばらくして先にマンゴーゼリーが運ばれてミケさんが『先に貰うよ?』とスプーンを近付ける。
次に抹茶パフェとバナナパフェが運ばれた。
僕と咲子と長いパフェ専用のスプーンを使いながら食した。
完食し、ブラックデビルを燻らせながら『行くか』と立ち上がるミケさんに続く。
ミケさんが会計の正子さんに4000円渡し『釣りはいらねぇよ』とカッコいい事を言う。
言いながらも『給料日後だけしかやらねぇパフォーマンスだよ』と舌先をチロッと見せ笑うミケさん。
ミケさんと別れ魚沼家を目指す。
途中軒先で思わずドキンとした。
花子だ。
花子が小さな身体を使いながらホウキで地面を掃いている。
そんな他愛無い仕草すらいちいちキュンとしてしまう僕が居た。
ドキドキしながら『やぁ』と声を掛ければ『ハルくん』と可憐な声を上げる花子。
いとおしい…。
『ハルキ行くよッ!』途端花子の声色の余韻に浸る僕を引っ張る咲子。
『妹に構わんとってや?』
咲子がジロリと睨む。
『別に良いじゃん?』
不貞腐れた咲子を宥める僕。
脳裏にはホウキを握る花子の姿がこびり付いていた。
愛しい愛しい花子の姿だった。
いつから僕は花子に執着しているのだろう?
『妹は魚人様の嫁入りするけん、あんまし男がちょっかい出してたら、呪われるよ?』
『え?まさか?呪われるって例えば?』
ミケさんが強がりを言いながらブラックデビルを燻らせた。
次第に咲子の海老グラタン、僕のミートパスタ、ミケさんの鰻重がテーブルに運ばれた。
ミートパスタは海鮮なのかホタテ貝や海老がふんだんに盛り付けられていた。
咲子の海老グラタンは伊勢海老なのか、カットされている。
ミケさんの鰻重は勿論2500円と言う格安から考えても養殖である。
『美味いんだよねぇ、パーラーの鰻重…月に一度の楽しみだ』
ニヤニヤ笑いながらミケさんが使い捨て割り箸をパチリとしたタイミングを皮切りにして僕はミートパスタを、咲子は海老グラタンに食らい付く。
『ゆっくり食べなよ?』
ブラックデビルを吸いながらミケさんが笑う。
三人ハフハフ言いながら完食し、ミケさんが『デザート食えば?』とメニュー一覧表を手渡してくれた。
『じゃあ、バナナパフェッ!ハルキは?』
『じゃあ、抹茶パフェ頂きます』
『じゃあ、あたしはマンゴーゼリーにするわ』
しばらくして先にマンゴーゼリーが運ばれてミケさんが『先に貰うよ?』とスプーンを近付ける。
次に抹茶パフェとバナナパフェが運ばれた。
僕と咲子と長いパフェ専用のスプーンを使いながら食した。
完食し、ブラックデビルを燻らせながら『行くか』と立ち上がるミケさんに続く。
ミケさんが会計の正子さんに4000円渡し『釣りはいらねぇよ』とカッコいい事を言う。
言いながらも『給料日後だけしかやらねぇパフォーマンスだよ』と舌先をチロッと見せ笑うミケさん。
ミケさんと別れ魚沼家を目指す。
途中軒先で思わずドキンとした。
花子だ。
花子が小さな身体を使いながらホウキで地面を掃いている。
そんな他愛無い仕草すらいちいちキュンとしてしまう僕が居た。
ドキドキしながら『やぁ』と声を掛ければ『ハルくん』と可憐な声を上げる花子。
いとおしい…。
『ハルキ行くよッ!』途端花子の声色の余韻に浸る僕を引っ張る咲子。
『妹に構わんとってや?』
咲子がジロリと睨む。
『別に良いじゃん?』
不貞腐れた咲子を宥める僕。
脳裏にはホウキを握る花子の姿がこびり付いていた。
愛しい愛しい花子の姿だった。
いつから僕は花子に執着しているのだろう?
『妹は魚人様の嫁入りするけん、あんまし男がちょっかい出してたら、呪われるよ?』
『え?まさか?呪われるって例えば?』