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人魚島
第6章 早坂先生と恋人美沙
ピシャリと三咲さんが言い、渋々咲子が『帰ったらエッチな事しよな?』とニヤニヤする。
僕は地図片手に自転車を借りて地面を蹴った。
途端坂道を勢い良く駆け下りる咲子のひしゃげた自転車。
フラフラ前カゴが不安定だ。
駆け下りてこぐ事10分あまりで小学校に到着した。
橘さんが住むアパート迄目と鼻の先だ。
僕は自転車から降りて自転車を押しながら地図を見下ろした。
四階建ての団地の側にアパートフィッシュソルトはあった。
金木犀が植えられている。
コスモスもさんさんと太陽の光を受けて反射している。
4~5台程度駐車出来る駐車場の側に駐輪場があり、僕は迷う事無くガシャンと自転車を立て掛けた。
中は薄暗く足元も覚束無い日陰が下りていた。
二階建ての平屋だ、二階角部屋に橘さんは居住しているらしい。
ピーンポーン…僕は備え付けのインターホンを押した。
中からドタドタと聞こえ『三咲ぃッ』と橘さんがヒョッコリ顔を出す。
しかし、みるみる内にその笑みは歪み期待外れからか『チッ』と舌打ちする始末。

『なんや坊主』

『遅くなりましたが昼御飯作りに来ました』

『三咲は?花子は?』

『三咲さんは買い出し、花子は夏休みの宿題です』

玄関先でポリポリ頭を掻く橘さんはトランクス一張だ。

『入りますよ』

中は割りと広く8畳一間の1Kだった。
猫が二匹居た。
しかし、テーブルには焼酎の空き瓶が目立つし、缶ビールらしき空き缶も転がり不衛生で、オナニーした直後なのか何やら精液の香りが立ち込めていたし、丸めたティッシュペーパーも転がっていた。

『まぁ、くつろげよ、なぁ、南瓜持って来てくれたんか?』

『はい、橘さん用に2~3個ありますよ』

僕は汚れた台所を然り気無く片付けながら言った。
シンクの流しには水垢だらけの黴たグラスが散乱していたし、使い捨て割り箸が幾重にも突っ込んであった。
何やら生臭い。
台所脇にはゴミ袋が4~5個山積みになって蠅がたかっていた。
猫用の餌ペレットだけが清潔に保たれていた。
橘さんがテレビを付ければ『あぁんッ!良いッ!あぁんッ!イクゥッ!あぁんッ!良いッ!あぁんッ!イクゥッ!』と何やらAVが流れる始末。

『わりぃな、マス掻いてたんだ』

『気にしませんよ』

テレビを消す橘さん。

『天婦羅食いてえ』

橘さんが言う。

『風邪なら消化に悪いですよ』

答える僕。
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