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人魚島
第6章 早坂先生と恋人美沙
二人が立ち立ちバックで深い深いディープキスを繰り返す。
ヌチョッヌチョッと貪り食う音がザザーン…と遠くから聞こえる潮騒に紛れて浴室内にイヤらしく響く。
優しく優しくエロチックに互いを労る様なスローセックスだ。

『美沙ぁ…愛してるイキそうだ』

『うちかて…イキそうだよ』

『一緒にイこうか』

『うん…』

いよいよだ。
スローセックスが速くなる。
パコンッパコンッパコンッと骨盤同士が高鳴る。
同時に僕の鼓動も高鳴る。
そして僕の右手も速くなる。

『ああッ!早坂ぁ、イクよッ?イクよッ?イクよッ?』

『ああああ…俺もイクッ!イクッ!イクッ!』

『ああああ…早坂ぁ』

『ああああ…美沙ぁ』

『ああ…美沙さぁん』

ドックン…。

『『『イクぅッ!!!』』』

神がかかった位にタイミングはバッチリだった。
三人がほぼ同時にイキ果てたのだ。
僕は手中に、早坂先生は美沙さんの胎内でイキ果てたのだ。
僕は茂みの中に勢い良く射精した。
ビックリする位の量だった。
キュッと音が鳴り、美沙さんがシャワーの蛇口を捻ったのだと知り、慌ててポケットからティッシュペーパーを取り出し陰茎や精液でドロドロの手を拭い早坂クリニックの入り口に回った。
せっかく来たのだ、橘さんの為に薬を貰って帰ろう。
しばらくシャワーを浴びる音と『やだぁ、早坂ぁ、くすぐったいよぅ』『ハハハ…』が聞こえていた。
そしてキュッとシャワーの蛇口を閉める音がし、しばらくして二人が診察室で談笑している姿を確認してから休診中にも関わらず僕は仕方無く入り口扉をコンコンとノックした。
すぐさま『どうしたのかな?』と早坂先生が入り口の鍵を外し開けてくれた。

『橘さん風邪なんです』

『へぇ、橘さんが?珍しいね、夏風邪かな?』

『いえ、鼻風邪だとか』

『ポララミン辺り処方しとこうか?熱は?』

『解りませんが…鼻風邪だとばかり言ってましたが、三咲さんが言うにはやはり熱もあるみたいです』

『じゃあ、ロキソニンも出そうかな』

『あ、春樹くんやん、また来たん?』

美沙さんが早坂先生の背後でドライヤー片手にこちらを見据えている。
水も滴る良い女と言う言葉がしっくり来る。
美沙さんの毛先は濡れていた。

『あ…み、美沙さん』

まさか先程あなたでオナニーしましたとは言えずやきもきした。

『中に入れば?』

『え?』
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