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人魚島
第6章 早坂先生と恋人美沙
『構わねぇだろ、多少クラクラすんだけだ』

『鼻風邪とは言え立派な風邪なんです。服位着たらどうですか?』

『あん?俺に指図すんのか?俺はこのスタイルが一番落ち着くの、それにビールは解熱剤みてぇなもんだ』

オダギリジョーみたいな顔がクシャクシャの笑みを作る。
橘さんは『どれ二本目だ』と二本目のギネスビールのプル部分に指を掛けて一気に呑み干す。

『解熱剤?益々体温上がりますよ?』

僕はやれやれと肩を竦めた。
そんな僕をニシシッと笑いながらじゃがビーを肴にギネスビールを呷る橘さん。

『で、咲子とは上手く行ってんのか?』

不意に橘さんが赤丸を燻らせながら訊ねて来た。
そして甲子園を付けながら『ああ、広島工業と花咲か』と鼻で笑う。

『まぁ、ぼちぼちかな』

『なんだなんだ、味気ねぇ情けねぇ返事じゃねぇか?喧嘩でもしたか?』

『いえ、そう言う訳じゃ無いんですが、咲子から付き合って欲しいと言われました』

『付き合りゃ良いじゃねぇか』

橘さんが目を丸くする。

『その…ハハハ…なんか無理で…例えばですよ?例えばの話ですよ?』

僕は念を押しながら続けた。

『例えば好きな子が二人居たら、橘さんはどうしますか?』

『あん?なんだおめぇ正子か春香か穂波辺りに惚れたのかよ?』

橘さんがニヤニヤしながら赤丸を燻らせる。

『ち、違いますよ。例えばの話ですよ』

慌てて否定したが、僕が言いたいのは情熱的な恋愛の咲子と淡い恋愛の花子だ。

『そうだなぁ…』

橘さんは空中を眺めながら唇の隙間から紫色の副流煙吐き出し答えた。

『どっちにも行く、だな。これが俺のやり方だわ』

『え?』

次は僕が目を丸くする番だった。

『どっちもこの腕に抱いて案配の良い方を選ぶし、俺に対して本気な女を選ぶよ』

『身体の相性ですか?』

『んだな、これから長く居るんだ、オマンコが気持ち良くなけりゃあ意味がねぇよ』

灰皿にトントンと赤丸を叩き付けながら更に続ける橘さん。

『後はよ、口よか目玉が語って来やがるけんな、その女とじっくり目を見て話しゃ良いってもんだ』

花子には生憎目が無い…どうしたら?

『女ってのはな、惚れた男の前じゃ条件反射的に明るくても瞳孔がオマンコみたくかっ開くらしいぞ?だからウルウルして見えるんだ』

『三咲さんもですか?』

『あ、いや…あいつは…』
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