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人魚島
第8章 能力
朝回りに品川迄赴き坂本先輩と一緒にパチンコ屋の営業に回る。
滅多に坂本さんとはコンビを組まない。
坂本さんは営業内でも一種の一匹狼だった。
ワイルドで背丈は185㎝もある。
結局172㎝で身長が止まってしまった僕からすれば、あくまでスタイルだけは憧れだった。

『抜くか』

『はぁ』

池袋のピンクな映画館に堂々と連れられた。
ホームレスがたむろする中、人妻が坊さんに何故だか乱暴されると言う背徳的なアダルト映画だった。
足元は掃除が行き届いてい無いのか痰や射精された精液が付着していていた。

『気持ち良いだろ?』

坂本さんは平気な顔して『ああ、畜生広瀬可愛いよなぁ』とでかい陰茎を剥き出しにしながらシゴく。
僕はやはりパワハラを受けている気になり目を画面から逸らしながら手中のスマートホンでRPGのゲームをやる。
体力が回復している。
この手のゲームは課金しなければすぐさま体力回復にはなら無い。
体力は3分で1しか回復し無い。
しかも半分回復する為のポーションは3つで108円もする。
馬鹿馬鹿しさから僕は課金した事が無い。

『篠山ぁ、お前今月のいつ誕生日?』

不意に陰茎から手を離しながら坂本さんが訊ねたので『30日です』と苦笑いすれば『スマホ貸せよ』と奪われた。

『ああ、ちょっと何するんですか?』

『課金、お前見てたらノロノロし過ぎ』

坂本さんは僕から聞き出した誕生日からパスワードを組み込み課金ロックを解除しポーションを9つ324円で課金しやがった。

『ああッ!』

思わず悲鳴を上げる僕。

『これでライトニング仲間に出来るぜ?』

『ああ、全く…何て事するんですか?弁当代金1日分じゃ無いですか』

『ライトニング欲しく無いのかよ?』

『しかも何故ライトニングさんが仲間になるとか言うんですか?ああ、課金せずにチマチマ育てて来たのに、先輩酷いですよ』

『たかだか324円だろ?』

笑いながらオナニーを始める坂本さんから離れ僕は睡眠不足でフラフラの頭に渇を入れる為にブラック珈琲108円を買う。
今月は小遣い2万でやりくりしなければなら無い。
初任給15万、これならコンビニの夜勤やカラオケスタッフの方が明らかに手取りは良いだろう。
しかもピンクな映画館は割り勘2000円も支払われた。
当然僕は抜いて無い。
なぁ、ウオト…聞いてるか?なぁ、ウオト?
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