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人魚島
第8章 能力
『どないな力?』

『今すぐには生憎見せられ無い特別な能力なんだ』

僕はゆっくり花子優しく浜辺に押し倒した。
『あ…ハルくん、アカン』と可愛らしく身を捩る花子に優しく口付けしながら僕は続けた。

『どうやら未来や過去に行ける特別な能力らしいんだよ、花子と結婚する未来を見て来たよ…辛い未来だったな』

『どんな未来?』

僕は事細かく話して聞かせた。
途端黙り込む花子の頭を優しく撫でながら『そうは絶対にさせ無いからな』と笑いながら安心させれば『ありがとう、ハルくん』と僕の腕に擦り寄る可愛い花子。
僕はもう迷わ無い、花子が好きだ。

『うちもウオトから不思議な特別な能力もろたよ?』

『どんなやつかな?』

『なんかウオトが言うには相思相愛や無いと見えへんらしいけん、やけど今ならハルくんには必ず見えるよ?見て?』

花子が手のひらを折り曲げた。
そしてゆっくり親指と小指の腹を器用にくっ付けて手のひらに溝を作り僕にかざした。
手のひらの中には"LOVE"と虹色に輝くアルファベットが浮かんでいた。
僕は驚きながら『これは?』と花子の顔を覗き見た。
花子がモジモジしながら『気持ち、伝えれるパワーや』と笑う。
それが堪ら無く愛しい。
僕は花子を抱き締めながら『ありがとう』と花子に頬擦りした。
花子が手のひらを開けば虹色のキラキラしたアルファベットは消えた。

『ウオトがな、うちは顔が無いけん、これつこて気持ち伝えろってさ。最初はウオトにしか見せやんかった』

嫉妬はし無かった。

『解るよ魚人様は偉大だ』

『でな、授けてくれはってん。見えた?』

『見えたよ』

『良かった、ならハルくんとあたしは相思相愛やな』

ニカッと笑いながら頷く花子。

『そろそろ行こうか、今夜は花子の部屋で寝るよ』

『お姉ちゃんに叱られるけんさ、止めとき?』

『咲子には僕から話すよ、行こうか』

僕は名残惜しくも花子抱き上げながら啄む様なキスを繰り返しみんなの輪に戻り帰路に着いた。
歯磨きし、パジャマに着替えて『咲子、話があるんだ』と花子に対する想い全てを打ち明けた。

『みんな花子に夢中になる』

『ごめんよ』

『妹ばっか恵まれよるな、今夜から花子の部屋で寝ろ?もうあたしとは単なる友達な』

泣きながらベッドの中に潜り込む咲子と文字通り別れ、僕は花子の寝室をノックした。
花子が待っていた。
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