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人魚島
第10章 東京編
イシコリドメはポカーンと僕を見詰め『まぁ、座ったら?』と吹き出す。

『あたしは石五里富芽子、よろしく』

スマートホンに視線を移すイシコリドメ、僕など眼中に無いと言った具合だ。
如何に彼女から興味を駆り立てるかが問題だ。

『助太刀するよ』

シンイチがやって来てイシコリドメの手を取り、手の甲にチュッと口付けする。
イシコリドメに反応があった。
『あ…』と感じながら頬を赤らめている。

『石五里、久しぶりだな、元気してたか?』

『ああ、龍、久しぶりだね』

スマートホンをテーブルに置いて運ばれたジンカボスを傾けるイシコリドメ。
僕は蚊帳の外だ。

『アンタ等は何呑むのかしら?』

イシコリドメが小首を傾げる。
すかさずシンイチが『クリスマスなんやしドン・ペリニヨンロゼ行くよ?』と笑う。

『リシャール入れるよ』

『マジか石五里、大丈夫なのか?100万するぞ?』

『安い安い、あたしは一晩中抱かれて50万以上稼ぐのよ?』

ミケさんの一月の給料が確か50万だ。
ならばイシコリドメは一発10万位か?

『リシャール、二本、全部この春にあげて?』

え?
今なんて?
今イシコリドメはなんて言ったんだ?
頭が付いて行か無かった。

『龍はあっち行ってよ?あたし、この子と話してみるわ、新人なんでしょ?あたしが育ててあげるわ』

イシコリドメがようやく僕の目を見詰めた。
ケバい化粧、大きな付け睫毛が上下している。
どうやらイシコリドメのハートを掴んだ様だ。
シンイチがニヤニヤしながら立ち去って行く。

『改めてよろしく』

イシコリドメがニッコリする。
結構可愛い。

『呑む?』

イシコリドメがわざわざ乾杯コールしてリシャールを呑ませてくれた。
他の従業員も『らららいッ♪らららいッ♪らららいそれらいそれGOッ♪GOッ♪あ~春ちゃんのぅ~あ、それそれ♪一気が見てみたいぃ~♪』と乾杯コールするので、僕はままよッとリシャールを一気呑みしてやる。
イシコリドメが『なかなか良い呑みっぷりだね』とウットリする。
『決めたわ永久指名してあげるよ』イシコリドメがニッコリする。
永久指名?
聞き慣れ無い言葉に小首を傾げるとイシコリドメが『アンタがこの店ドラゴンゴッドに居る限り指名してあげるって意味だよ、後はGoogleで調べなさい』と笑う。
イシコリドメとリシャールを呑み肴を摘まんだ。
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