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人魚島
第10章 東京編
そして血液検査して貰い風邪薬を1週間分貰った。
担当の医師から『また1週間後に来て下さい』と言われた。
花子の状態は一向に良くなら無かった。
夕方、パリッとアイロンの効いたスーツに身を包み、ドラゴンゴッドに出勤する。
6時、早速イシコリドメが奥のテーブル席に陣取っていた。

『やあ、石五里さん』

『はぁい、春、休みは満喫出来たかな?』

『はい、気を使って連絡控えてくれてたんですね』

『かなり寂しかったよ、今夜はルイ13世入れてあげるわね』

『え?でも250万位しますよッ?』

シンイチがニヤニヤしながらこちらを見据えている。

『構わな無いよ?給料日後だもん、奮発させてよ』

早速早々にボーイを呼び止めボーイに『ルイ13世5本ね、急いで?呑みたい気分なの』と耳打ちするイシコリドメ。
浮き足立ったが、男らしく小さくガッツポーズして堪えた。
シンイチがニヤニヤしながらやって来た。

『おッ?遂にお嬢がルイ13世下ろしたのか?』

『はいッ』

『安いわよ』

肴の巨峰やバナナを摘まみながらイシコリドメは笑った。

『乾杯コールは久しぶりに止めておくよ、ありゃ品性の欠片がねぇからな、ルイ13世には似合わねぇよ』

『後、この春の為にシャンパンタワー作ってあげて?』

『ほぅ、何本?』

『980杯分7基お願い』

『500万するぞ?』

ご、500万ッ?
イシコリドメは正気かッ?

『安いわよ、早くしてね?』

30分程して素早く980杯ものシャンパンタワーが列をなした。
脚立に乗りながらイシコリドメが『早く乾杯しよ?』とシャンパンタワーの最上階からドン・ペリニヨンロゼを流す。
60本使用した。
3000万だ。
それから朝迄呑み交わし29日を過ごした。
ホテルの目の前で堂々とディープキスを繰り返してイシコリドメに『またね』と手を振るう。
そして花子が待つアパートに戻れば花子は薬が多少効いたのかケロッとして万年床に座っていた。
『花子ただいま』と笑えばブラックデビルを燻らせ花子が『おかえりなさい』とパジャマで抱き付いて来る。

『寂しかったよ』

『お土産、銀だこのたこ焼き、食べてみてよ、美味いから』

『わ、ハルくん、ありがとう、蛸は明石かな?』

『さぁ、解ん無いや、冷める前に食べなよ?熱いから気を付けてね?』

『うんッ』

可愛く咀嚼する花子。
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