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人魚島
第10章 東京編
『これはね』と花子がニヤニヤしながら説明し出す。

『妊娠検査薬とは…受精卵が子宮内膜に着床して、それと共に分泌されるヒト絨毛性ゴナドトロピンが尿中で検出することによって妊娠の陽性反応となるんや。 現在、市販されている妊娠検査薬にはヒト絨毛性ゴナドトロピンが50mU/mLから反応する一般的な物ともっと少量の25mU/mLで反応する早期妊娠検査薬があるねん、ちなみにうちつこたんは25mU/mLやで、少量でも解るやつやで』

『詳しいね』

『しかしピル飲んどけば良かったなぁ』

『なんで花子は飲まなかったの?』

『体質に合わんのやわ、蕁麻疹出るし、しかし妊娠するなら飲んでおけば良かったなぁ、仕事内容柄コンドーム使わんお客さんも中にはおったけんな』

『そうなんだ、けど、妊娠が解ったから晴れて僕等は夫婦になれるんだよ?』

『なんか実感無いや、エヘヘ』

『幸せになろう、まずはインフルエンザ治さないとね』

『うん、解ってるよ』

順番がいよいよやって来た。
窓口に58番と電光表示板が点滅している。
立ち上がり、しっかり手を握りながら窓口に近付く。
『本日は何のご用ですか?』と既に区役所職員はニコニコしている。

『婚姻届ください。いくらですか?』

『新宿区区役所は無料です。何枚いりますか?』

僕少し考えてから『3枚』と告げた。
何故3枚かと言えば書き間違え防止の為だ。
3枚黒い婚姻届を貰い新宿区役所と印刷コピーされた封筒に入れて貰い、ヴィヴィアンウエストウッドのリュックにしまった。

『ミッションクリアだね、いつ出す?』

『4月4日、あたしの誕生日に出すよ』

『花子が17歳になったら晴れて夫婦か、なんだか待ち遠しいなぁ』

『帰って早速書いて記入してみようよ』

『そうだね、ちょっと昼飯迄時間あるから外ブラブラ歩こうか』

『新宿公園久しぶりに行く?今のハルくんは知らんやろけど、昔駆け落ちし立ての優しかったハルくんに良く連れて行って貰ってPLYETECHのベース弾いてくれたよ?』

『PLYETECHあるんだ?』

『敦がくれたけん、敦はMTDの90万位のベース買ったけんアパートにPLYETECH押し入れにあるよ?』

『帰ったら弾いてあげるよ』

『ありがとうッ!』

新宿公園のベンチに座り西新宿辺りのマンションを借りて子供3人で仲睦まじくしようと話した。
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