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人魚島
第10章 東京編
出産予定日は恐らく10月の秋だ。
女の子なら春子、男の子なら秋樹と名付ける事にした。
嬉しくてつい無関係なイシコリドメにLINEで『彼女が妊娠したよ、祝いがてら明日はロマネコンティ下ろしてよ』とちゃっかり甘える。
すかさず『おめでとう、ロマネねOK』と短文が来た。
ミケさんにも『花子が妊娠したから来春結婚します』と送ればすぐさま素早く『おめでとうッ♪結婚式呼べよなッ♪』と祝福嵐だ。
意を決して咲子に電話する。
5回目のコール後咲子が『なんや、ハルキか、金なら貸さんで?いつになったら10万返してくれるん?』と早速に噛み付いて来る。
春樹の奴、やはり咲子にも借金していたのか。
『今日中には振り込んでおくから、ごめん』
『ほな、何の用事?今学校の冬休みの朝練で昼休み休憩やけん、手早くしてな?』
『え?咲子高校に進学したのかい?』
『呉高校通ってるよ、毎朝5時に起きてフェリーで通ってるよ?まぁた、健忘?シャブのやり過ぎだ』
『覚醒剤は止めたよ。呉高校ってまぁまぁ頭良いよね?』
『いやいや、アンタに比べたらペーペーやで、偏差値55やで、これでもナース目指しとるけん勉強は頑張ったよ』
ああ、そうだ、咲子の夢はナースだ。
この時空間の咲子も夢は同じくらしい。
猛勉強して進学したのだ。
偉いなぁ、咲子。
『で、話って何よ?金なら貸さんよ』
『だから違うってば、あのね咲子、僕と花子は来春結婚する事にしたんだよ』
『へぇ、おめでとう。しかし父ちゃんやら母ちゃんにはどない説明するんや?』
『それはまた追々考えるよ、花子妊娠中なんだ』
『え?何ヶ月よ?』
僕には妊娠周期は良く解らないオロオロしていると花子が僕の手からスマートホンを取り上げた。
そしてゆっくり耳にスマートホンを押し当てて『お姉ちゃん、久しぶり』と声を弾ませる。
『多分妊娠10周目くらいだよ2ヶ月半位かな?うん、うん、ハルくん?ああ、仕事も最近見付けて頑張ってくれとるけん昔みたいにギスギスした関係や無いよ?え?うん、代わる?ちょっと待ってね…え?部活始まるけん、またLINEな?解ったよ、また必ずLINEする、じゃあまたね』
ピッとスマートホンを切り『いよいよお姉ちゃんに報告しちゃったね』と蔓延の笑みの花子。
『父ちゃんと母ちゃんにもいずれ報告しに行かないとね』
『楽しみ?』
『不安半分…』
女の子なら春子、男の子なら秋樹と名付ける事にした。
嬉しくてつい無関係なイシコリドメにLINEで『彼女が妊娠したよ、祝いがてら明日はロマネコンティ下ろしてよ』とちゃっかり甘える。
すかさず『おめでとう、ロマネねOK』と短文が来た。
ミケさんにも『花子が妊娠したから来春結婚します』と送ればすぐさま素早く『おめでとうッ♪結婚式呼べよなッ♪』と祝福嵐だ。
意を決して咲子に電話する。
5回目のコール後咲子が『なんや、ハルキか、金なら貸さんで?いつになったら10万返してくれるん?』と早速に噛み付いて来る。
春樹の奴、やはり咲子にも借金していたのか。
『今日中には振り込んでおくから、ごめん』
『ほな、何の用事?今学校の冬休みの朝練で昼休み休憩やけん、手早くしてな?』
『え?咲子高校に進学したのかい?』
『呉高校通ってるよ、毎朝5時に起きてフェリーで通ってるよ?まぁた、健忘?シャブのやり過ぎだ』
『覚醒剤は止めたよ。呉高校ってまぁまぁ頭良いよね?』
『いやいや、アンタに比べたらペーペーやで、偏差値55やで、これでもナース目指しとるけん勉強は頑張ったよ』
ああ、そうだ、咲子の夢はナースだ。
この時空間の咲子も夢は同じくらしい。
猛勉強して進学したのだ。
偉いなぁ、咲子。
『で、話って何よ?金なら貸さんよ』
『だから違うってば、あのね咲子、僕と花子は来春結婚する事にしたんだよ』
『へぇ、おめでとう。しかし父ちゃんやら母ちゃんにはどない説明するんや?』
『それはまた追々考えるよ、花子妊娠中なんだ』
『え?何ヶ月よ?』
僕には妊娠周期は良く解らないオロオロしていると花子が僕の手からスマートホンを取り上げた。
そしてゆっくり耳にスマートホンを押し当てて『お姉ちゃん、久しぶり』と声を弾ませる。
『多分妊娠10周目くらいだよ2ヶ月半位かな?うん、うん、ハルくん?ああ、仕事も最近見付けて頑張ってくれとるけん昔みたいにギスギスした関係や無いよ?え?うん、代わる?ちょっと待ってね…え?部活始まるけん、またLINEな?解ったよ、また必ずLINEする、じゃあまたね』
ピッとスマートホンを切り『いよいよお姉ちゃんに報告しちゃったね』と蔓延の笑みの花子。
『父ちゃんと母ちゃんにもいずれ報告しに行かないとね』
『楽しみ?』
『不安半分…』