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人魚島
第10章 東京編
億の話をしているとなんだか100万だったり200万だったりのリシャールやトラディションが可愛く思えてしまう。
しかしいよいよ言ってられ無い、僕はリシャールやトラディションから卒業し、追々年明けにはブラックパール560万やペルフェクション2000万をイシコリドメに下ろして貰わなければなら無い。

『坊主、覚悟は出来たか?』

『…イシコリドメに聞いてみます』

僕はシンイチと通話を切り身震いしながら雪を眺め、ゆっくり恐る恐るイシコリドメに電話してみた。

『はい』

『あ、石五里さん?今話せる?』

『今、ちょうど客4人帰ったよ』

『あの、電話じゃあれなんで、今から会えますか?』

『んー6時に六本木駅来れる?』

『はい』

『急いで仕事片付けて行くから、待ってて?』 

『すみません』

『じゃあまた後で』

イシコリドメと通話を切り時刻を確認、時刻は4時だった。
僕はハァハァと息を上げる花子に近寄り、万年床のシーツを交換し、汚れたシーツを洗濯機で回した。
花子のインフルエンザは気になるが、いよいよ500万以上の酒を下ろして欲しいと頼むには直接イシコリドメに会って話すしか無い。
僕は熱いシャワーを浴びて身支度を整え花子用に鮭粥を作り置きし、万年床に踞る花子を置いてFerragamoのスーツで駆け出した。
そして新宿駅6番ホームにて大江戸線に乗り換え六本木駅に向かう。
雪は粉雪で積もりに積もっていた。
大歓楽街でもある六本木は早速酔っ払いが煙草を吹かしながらたむろしている。
30日、明日には年が明けてしまう。
六本木ヒルズ内にてイシコリドメが好きそうなCHANELのジュエリーブースで一時間以上掛けてイシコリドメに似合いそうなバングル13万を購入した。
黒くCHANELのロゴマークがプリントされた箱に包まれ、プレゼント用にリボンをあしらわれた。
これでよし。
僕は六本木駅の駅前大通にてイシコリドメに電話する。
時刻は6時だ。
金髪のオールバックヘアを撫で上げながら2コール目、イシコリドメが着信に応じた。

『今お店出たよ?マットプレイローションで髪の毛グシャグシャにされて直すのに時間掛かっちゃった、後10分したら駅前大通着くわ、待ってて?お腹空いた?』

『はい』

『鍋食べに行こうか?高級キムチ鍋のお店近いし』

『はい』

6時10分、イシコリドメが来た。
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