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人魚島
第10章 東京編
イシコリドメとのセックスは花子との優しいセックスとは違って激しく情熱的だ。
イシコリドメは大人の魅力で僕に迫る。
ピロートーク、時刻は深夜11時、イシコリドメが不意に『久しぶりに日前神宮で鋭気養わなきゃ』と僕の腕枕の中で呟いた。

『日前神宮?』

『そう、あたしが奉られてる神社だよ。和歌山県にあるの、八咫鏡ってあたしの鏡もあるのよ?』

『石五里さんって何の神様なの?』

『主に金属ね、だからかな?金属加工会社の屋上にはあたしを奉る小さなお社を建ててくれるのよ、そう言うの見た事無いかしら?』

『ああ、ありますね、ビルの屋上にある社ですよね』

『うん、お神酒だとか塩だとか供えてくれるわ』

『石五里さんは何故人間界に?』

『ああ、退屈だったからかな?最初は江戸時代辺りから人間界に降りて人間社会に居座っていたわ、街娘だったのよ、あたし』

『へぇ、ずっと居てたの?』

『江戸の1717年からだから300年は人間界に居るわよ、神の世界よりずっと退屈し無いもの』

『いつ迄居るの?』

『あたしに奉納が無くなってからね、まぁ、あたしは古い神だからなかなか奉納され無いなんて事無いわね』

不意に起き上がり、シャンパンを呷るイシコリドメ。
僕は上体を起こしそんな歴史深いイシコリドメを眺めた。
本当に女神様なのだ。

『何故ソープランドのソープ嬢に?』

『ああ、それはね、セックスが好きだからだよ』

『え?』

『あたしね、情熱的な女神でしょ?だからかな、セックスが大好きで仕方無いのよ』

笑いながらシャンパンを呷るイシコリドメ。
いたく妖艶だ。

『江戸時代から花魁してたわ』

『子供は出来なかったの?』

『生憎あたしには子供が出来ない仕組みなのよ、イザナギ神様やイザナミ神様みたいに馬鹿すか出来無いのよ』

『へぇ』

『だから現代でも人間界で人間観察の為にソープランドで嬢やってるのよ』

『そうなんだ』

『ね、だから、もっかいしよ?』

『勃起しませんよ』

『勃たせてあげるから』

イシコリドメがゆっくり近付き僕にフェラチオする。
僕は『くぅッ』と身悶える。
イシコリドメのフェラチオの舌技は素晴らしかった。
『ほら、勃起したわよ』と嬉しそうなイシコリドメ。
『オマケだよ』とパイズリされた。

『あ…や、い、石五里さん、出ちゃうよ』

『気持ち良いんだ?』
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