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人魚島
第10章 東京編
『は…はいッ』

『フフッ…えいッ』

イシコリドメが僕の睾丸を舐め上げる。
途端僕はビリビリする。
『あ…や…はッ…いッ…石五里さぁんッ!』情け無くイシコリドメの後頭部を鷲掴みにする僕。

『鳴いて良いよ、春の喘ぎ声は可愛いからねッ』

『あッ!あッ!あッ!石五里さぁんッ!』

イシコリドメが僕の陰茎をシゴきながら睾丸を下から上に舐め上げる。
途端またビリビリする僕。

『ほら、勃つじゃん、挿れるわよ』

イシコリドメが器用にコンドームを被せ馬乗りになり騎乗位する。

『流石に天使だからね、身体半分は人間じゃ無いんだ、妊娠するリスクあるから、生でヤリたい所だけど、いつも通りコンドーム着けるわよ』

メリメリ…ズチュンッ…結合したようだ。
そのままピストン運動するイシコリドメ。
僕はベッドのシーツを鷲掴みしながら『あ…あ…』と喘ぎ声を上げてしまっていた。
イシコリドメの愛液の香りで益々勃起した。

『ああ、ハハハ…春みたいな可愛い子久しぶりだよ?この300年でも早々に居無かったよ』

『あ…ああ、石…こッりッさんッ!』

『嘘でも良いから…あ…愛してるって言って?』

『………』

『春?』

『あ、愛してるよ…い、石五里さんッ』

『あぁんッ!あぁんッ!嬉しいッ!』

イシコリドメのグラインドは止まら無い。
激しく陰毛と陰毛が重なり合う。

『あぁんッ!イッ…イックゥッ!!!』

不意にイシコリドメが先にイキ果てた。
僕もそろそろ我慢の限界だ。
ビクンビクンと痙攣する膣内に発射する。
僅かな量だったが、確かに無事に射精出来た様だ。

『ああ、い…石五里…さ…ん』

『なぁに?』

イシコリドメがフンワリ微笑みながら胸を寄せて僕を見下ろす。
イシコリドメの両目は赤く爛々と輝いていた。

『愛してる』

僕が溜め息混じりに呟くと静かに頷き前屈みになり口付けするイシコリドメ。
セックスの終幕を告げる優しい口付けだった。

『ベランダ出て呑みましょう?』

バスガウンを羽織りながらイシコリドメがシャンパン片手にベランダに出る。
時刻は12時、日付が変わった。
今日は大晦日だ。
早いな。
イシコリドメと40階からの夜景を堪能する。
本当に東京は眠ら無い街だ。
大都市東京、宝石箱をひっくり返した様な景色の中、不意に花火が上がる。
『綺麗』イシコリドメが肩にもたれ掛かる。
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