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人魚島
第10章 東京編
『サンシャインアマテラスって何?』

『さぁな、なんかエステサロンで品川に支店があって全国に5000軒以上はある大手美容サロンだよ、上海を始めニューヨークやパリ、ロンドンや香港にもある。資本金は4500億円、発行済み株式総数45億株、売り上げ9兆円、純利益2300億円、純資産4兆円、総資産10兆円だ』

『馬鹿な、家電気メーカー並みじゃ無いかッ!』

『あん?だから、凄腕なんだよ、やり手なんだよ、おら、上海蟹炒めたぞ、姉ちゃんと食えよ、熱々プリプリだぞ?姉ちゃんに運んでやってくれよ』

ラグビーボールみたいな馬鹿でかい上海蟹を大皿に盛り付けパクチーのソースを掛けるシンイチ。
渋々それをVIPルームに運べば、脚を組み、腕を組みながらニヤニヤしているアマテラスが待っていた。

『遅いじゃ無いの?何してたのよ?』

『しゃ、上海蟹です』

『あら、美味しそうね』

『は、はい』

『で?』

再びニヤニヤしながらノクターンの流れる中でアマテラスが顎を上げた。
そして続ける。

『今夜は私をどう楽しませてくれるの?』

『………』

『で?何呑む?』

『………』

『ブラック…』

『ん?』

『ブラックパール…お願いします…』

頭を下げて目蓋を閉じればアマテラスが笑い出した。

『アハハ…面白い坊やだね』

僕は目蓋を開いて頭を上げてキョトンとする。

『良いわよ、あれ、不味く無いの?』

『あ、生憎まだ呑んだ事無くて…』

『ああ、そう。解ったわ、あらかた月読に頼まれたのね』

月読神、シンイチの事だ。

『良いわよ、頼みなさい、5本入れるわよ』

太陽マークの入れ墨が入ったしなやかな脚を組み直すアマテラス、また不意にガッツリクリトリスが見えた。
僅かに勃起している。
アマテラスはたった来店10分で2800万の買い物をしたのだ。
安いアパートが買えてしまう。
ボーイがやって来て上海蟹をパチリパチリと一口大にカットし、グラスにブラックパールを静かに注ぐ。

『まぁ、夜はまだ始まったばかりよ、呑むわよ今夜は』

僕のグラスに自身のグラスを重ねて『乾杯』と笑いグイッとやるアマテラス。
とにかくペースが早い。
しかし多少酔ったのか頬が僅かに赤い。
上海蟹をつつきながら『住まば都、この時空間も悪しからずよ』とニヤニヤする。
古文だ。
アマテラスは酔うと古文で話すのだ。
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