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人魚島
第10章 東京編
アマテラスは早速早々にブラックパールを一本空けてしまった。

『わらわは何千年と言ふ長き月日をたちし独りで生きて来たり。たまには楽しませてくるる道化が欲しかりしなり』

『水、飲んで落ち着いて下さい、ペース早いですよ?』

僕はCartierのスーツを脱いで、アマテラスの膝に掛けてやる。
これ以上アマテラスのクリトリスを見ていたら勃起してしまいそうだったからだ。
アマテラスはハッとしてからニヤリとし、葉巻を咥えた。

『なんだ、ホストらしき事するんだね、感心したよ、ありがとう。なるかなるか月読もよき男を見つけしなるね。水貰ふな』

ロメオイジュリエッタを燻らせながら、水を一気に飲み干すアマテラス。
眼鏡を外し『伊達眼鏡も疲るね。ああ、ありがたく、だいぶ酔ひが冷めて来たわ、冷たき水ね、ブルガリアンウォーターかしら?あら、ブラックパール一本空いたのね、いかにせまほし?追加…あるいは新しく何か頼む?』と笑う。
駄目だ何言ってるか解ら無いや。
しばらくロメオイジュリエッタを燻らせながらアマテラスが『さぁ』と促して来る。
『じゃ、じゃあ…ペルフェクション一本…お願い…します』
ペルフェクション、一本2千万と言う馬鹿げた酒だ。
これでアマテラスが憤慨すれば僕はクビになるだろう。
目蓋を閉じて頭を下げる。
『馬鹿だねぇ』笑いながらアマテラスが僕の頭をワシャワシャする。
僕はポカーンとしながらアマテラスを見下ろした。
アマテラスはクロコダイルのハンドバッグから黒く小さな扇子を取り出しパタパタしながら『安い買い物よ、ああ、ありがとう、春のお陰で酔いが覚めて来たわ』と妖艶に黒い唇を上弦の月の形にした。
そして怒り肩の人間の様な形をした茶色いペルフェクションが運ばれた。
この時ばかりはボーイも白い手袋をはめている。
アマテラスのブランデーグラスにペルフェクションが注がれる一瞬、僕は緊張しながらそれを見守った。
ポチャン…ットクトクトクトク…アマテラスのブランデーグラスにペルフェクションが注がれる。
アマテラスが『まぁ、良い香りね』と笑う。
この人は何故意図も容易く2千万もの買い物が出来るのだろう。
頭がどうかしてるとしか言い様が無い。

『春も呑みなさいよ』

言われて渋々一気に呑み干した。

『無口なんだね』

アマテラスが僕を見据えながら扇子をパタパタしている。
マズイ、話さなきゃ。
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