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人魚島
第10章 東京編
アマテラスに今迄のタイムリープの話を聞かせてやる。
アマテラスは興味深そうに聞いていた。
目がキラキラしている。
オッドアイの右側が漆黒の左側が琥珀色の左右の瞳がキラキラしている。
僕はそのキラキラした目を見詰めながら手振り身振り話して聞かせた。
アマテラスはウオトと接触した事をいたく驚いていた。
ウオトはイレギュラーな存在らしく、たまたま生まれた神様らしい。
人間との間の子だが、神様としては絶大な力を秘めていた。
一時間が経過した。
アマテラスに語る。
アマテラスは黙って聞いてくれていた。
しかし花子の呪いの事は何一つ知ら無い様だ。
花子の事を聞いても『知らん』の一言だ。

『花子と言う少女は知りませんか?』

『名前は知ってるわ、正体は知ら無いわよ』

『魚沼一族は知ってますか?』

『魚沼一族か、魚人の姫巫女でしょ?』

『はい』

『姫巫女なら知ってるわ、けど、呪いは知ら無いわ』

『知ら無いですか…』

肩を落としながらガッカリする僕のグシャグシャな頭をオールバックに整えながらアマテラスは『力が無くてごめんね』と笑う。
僕は『いえ』と力無く笑う。
しばらくアマテラスの手をマッサージした。
アマテラスは『ああ、良いよ、上手いね…』と僅かに頬を赤らめている。
『ヘネシーボテドシエクルそろそろ下ろすわよ』ヘネシーボテドシエクル…2千万100万円する。
そんな買い物良く出来るなぁ。
関心しながらアマテラスの胸の谷間を然り気無く見た。
Gカップ、推定だったがユサユサ揺れている。
パイズリされたら気持ち良いだろうなぁ。
悠長な事を考えながら運ばれて来たヘネシーボテドシエクルを傾けた。
ブラックパールやペルフェクションやらと味が解ら無い。
同じブランデーの味しかし無い。

『美味しい?』

『いや、味が解りません』

『解る18歳が居たら怖いわ』

ロメオイジュリエッタを燻らせながら『アハハ』と笑うアマテラス。
眼鏡を掛け直し『遠慮はいら無いわよ』と言いながらガンガン浴びる様に呑み干して行く。
そして遂に夜の9時半過ぎ、全てのボトルが空いた。
フカヒレや燕の巣と言った珍味を肴にアマテラスが『次は?』と笑う。
『ヘ、ヘンリー…コニャック…』僕は震える声色で続けた。

『ヘンリーコニャックグランデシャンパン…1億円しますが、御目がねに敵うかと思います』

『ほう』
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