この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
人魚島
第10章 東京編

ゲホゲホと苦しそうにえづく花子の華奢な背中を撫でながら僕は花子を寝かし付け、蔵前に久しぶりに赴いた。
妊娠中の彼女と暮らしたい事、出来れば猫と暮らしたい事を告げ『最初なんで間取りは2DK位にしましょう』と家賃12万のマンションを紹介された。
かなり安い方だ。
南向きで洗濯物もはかどりそうだ。
『ここにします』と来月契約する事にした。
帰りにペットショップで猫を見ていたら足元に生暖かい感触が…なんだろうかと見下ろせば真っ黒の野良猫の子猫がマーキングしていた。
可哀想に思い抱き上げる。
なかなか端麗な顔立ちの雌の子猫だった。
すぐにペットショップで必要な飼育用具を購入し、新宿のアパートに帰宅する。
花子は万年床でボンヤリしていた。
『じゃあんッ!家族が増えるよッ!』
花子の目の前に子猫を寄せた。
『わ、ビックリしたぁ、だぁれ?この子は?』
『多分家族とはぐれた子猫だよ』
『飼って良いの?』
『だから連れて帰って来たんだよ?』
笑う僕に子猫を抱き寄せる花子。
『名前どうしたい?』
『んー…ちっちゃいからチビにしよ?』
『チビね、良いよ』
チビは花子の腕に抱かれながらうつらうつらしている。
眠たいのか欠伸している。
花子の横に寝かし付け花子に『蔵前に良さげな物件見付けたよ』と資料を広げた。
花子は物件資料を見ながら『わ、広いなぁ』と目をキラキラさせる。
『南向きだよ?洗濯物はかどるよ?』僕の言葉に『ありがとうッ』とはしゃぐ花子の頭を撫でてやる。
肩を竦めながら未来に想いを馳せる花子。
チビはゴロゴロ言いながら眠っていた。
チビを撫でながら花子が『家族が増えたね、お赤飯炊こうか?』と笑う。
花子の容態は多少落ち着いたのか、赤飯を用意し、洗い始める。
赤飯を炊飯器にセットし、炊き始める花子。
しばらくして炊き上がり漬け物と焼き魚をおかずに食べた。
ドラゴンゴッドは3日迄休みだ。
心置き無く花子とチビと過ごせる。
花子と赤飯を食べて、洗濯物を畳み夕飯は何にしようかと笑う花子に『花子に粥作るよ、また鮭粥で良いね?』と花子の前髪を撫でながら訊ねた。
花子は『うんッ』とフンワリ微笑む。
『正常位攻撃ッ!』と花子を万年床に押し倒し、二人で馬鹿笑いした。
幸せだった。
夕方、近くのスーパーにて二人で買い出しする。
明日の朝用に値引きされた半額の食パンを買い込む。
妊娠中の彼女と暮らしたい事、出来れば猫と暮らしたい事を告げ『最初なんで間取りは2DK位にしましょう』と家賃12万のマンションを紹介された。
かなり安い方だ。
南向きで洗濯物もはかどりそうだ。
『ここにします』と来月契約する事にした。
帰りにペットショップで猫を見ていたら足元に生暖かい感触が…なんだろうかと見下ろせば真っ黒の野良猫の子猫がマーキングしていた。
可哀想に思い抱き上げる。
なかなか端麗な顔立ちの雌の子猫だった。
すぐにペットショップで必要な飼育用具を購入し、新宿のアパートに帰宅する。
花子は万年床でボンヤリしていた。
『じゃあんッ!家族が増えるよッ!』
花子の目の前に子猫を寄せた。
『わ、ビックリしたぁ、だぁれ?この子は?』
『多分家族とはぐれた子猫だよ』
『飼って良いの?』
『だから連れて帰って来たんだよ?』
笑う僕に子猫を抱き寄せる花子。
『名前どうしたい?』
『んー…ちっちゃいからチビにしよ?』
『チビね、良いよ』
チビは花子の腕に抱かれながらうつらうつらしている。
眠たいのか欠伸している。
花子の横に寝かし付け花子に『蔵前に良さげな物件見付けたよ』と資料を広げた。
花子は物件資料を見ながら『わ、広いなぁ』と目をキラキラさせる。
『南向きだよ?洗濯物はかどるよ?』僕の言葉に『ありがとうッ』とはしゃぐ花子の頭を撫でてやる。
肩を竦めながら未来に想いを馳せる花子。
チビはゴロゴロ言いながら眠っていた。
チビを撫でながら花子が『家族が増えたね、お赤飯炊こうか?』と笑う。
花子の容態は多少落ち着いたのか、赤飯を用意し、洗い始める。
赤飯を炊飯器にセットし、炊き始める花子。
しばらくして炊き上がり漬け物と焼き魚をおかずに食べた。
ドラゴンゴッドは3日迄休みだ。
心置き無く花子とチビと過ごせる。
花子と赤飯を食べて、洗濯物を畳み夕飯は何にしようかと笑う花子に『花子に粥作るよ、また鮭粥で良いね?』と花子の前髪を撫でながら訊ねた。
花子は『うんッ』とフンワリ微笑む。
『正常位攻撃ッ!』と花子を万年床に押し倒し、二人で馬鹿笑いした。
幸せだった。
夕方、近くのスーパーにて二人で買い出しする。
明日の朝用に値引きされた半額の食パンを買い込む。

