パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第10章 東京編

『放牧に手間がかかるなどの理由で放牧をする農場はほとんどあらへん。ストール飼育、スノコ豚床飼育、オガクズ豚床飼育がほとんどや、で、飼料は農家独自の配合飼料、もしくは市販の配合飼料を与えとる。鹿児島黒豚の定義にあるように薩摩芋まぁ、大概が外国産がほとんどや、基礎配合、んでから任意で、大麦やパンくず肉の締まりを良くし、良質の脂肪を作る上、脂肪融点を上げる効果がある、荏胡麻や焼酎粕は豚の体内酵素の活性化に効果があるけんな後は好物の栗や海藻、牧草やな、元々豚は便秘をしやすい生き物や、腸の調子を整える効果が必要なんや。飼料や飼育方法は、それぞれの農家の裁量になっとるけんや、農家間の品質のばらつきが非常に大きい問題もあるんや』

『どや？』と言わんばかりにシンイチが小首を傾げる。

『出発は今日夕方や』

『解りました』

『とにかくそれまではお前んちには置いとけん、うちの大型冷蔵庫にぶち込んで隠蔽しとくけんな』

『はぁ、すみません』

シンイチが殺したのに、何故か僕が殺したみたいな空気になる。

『豚には三種類おるぞ？どれが良い？サツマ種アメリカバークシャー種を主体にし、発育に重点をおいた改良がされとるけんな。出荷可能月齢は半年に迫る通常は７～８ヶ月や。ただし、ロース芯面積が狭く、食肉業界では不評や。ニューサツマ種イギリスバークシャー種を主体にし、肉質、産質性に重点をおいた改良がされている。サツマ２００１種サツマおよびニューサツマの血が混じっておらず、なおかつ土着度の強い在来黒豚を主体にし、発育と肉質の向上を目的に改良されている。現在も第４の系統豚の造成が進められており、これら３つの系統豚は生体、人工授精用精液は県外に出さ無い様にしとる』

『一番食い付きの良い種類で良いよ』

『個体差に寄るわ』

笑いながら敦さんのブランブランな死体を担ぐシンイチ。
軽々６０㎏位の敦さんを背負い『じゃあまた後でな』と笑いながらアパートから出て行く。

『怖かったぁ…』

不意に花子がブルブル震えながら呟いた。
肩を抱き締めながら『中に出されて無い？中洗う？』と訊ねれば『セペ使いたい…』と僕の背中に手を回す。
セペとは膣内洗浄薬だ。
膣に挿入して小さなタンクを握れば中を洗浄出来る。
生理を早く終わらせる事も可能らしい。
花子は仕事柄良くセペを使用して膣内を洗浄し清潔に保っていた。