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人魚島
第10章 東京編
『なんだ、つまらねぇなぁ、アペフチ来いよ』シンイチがアペフチの腰をグイッと抱き締めディープキスする。
ネチャッネチャッとディープキスの音がする。
激しく興奮して来たのか『もう一発ヤルわ』とアペフチを抱き上げながらシンイチが裏の茂みに入った。
すぐさま衣擦れ音がし、卑猥な水分を含んだ音と愛液の香りがした。

『あ…あ…シンイチぃ、硬いわぁ』

『しばらく出してねぇからな、お前なかなか可愛いな、俺の女にならねぇか?』

『駄目ぇ』

『なんだよ?一晩中可愛がってやるよ?』

『あぁん…気持ち良いよ…』

ガサガサと茂みが鳴り、やがてピストンが速まったのかガサガサが速くなる。

『あ…来たよ…イクよ?イクよ?』

『ああ、アペフチぃ…なかなか締まり良いなッ』

『ああああッ!イックゥゥゥッ!』

アペフチがイキ果てた様だ。

『ああ、俺もイクゥッ!』

続いてシンイチがイキ果てた。

『ふぅ、大量大量』

スッキリした顔のシンイチがサルエルパンツを正しながらやって来て開口一番『東京に帰るか』とニヤリとした。
アペフチが『駐車場迄送るわ』とニッコリする。
僕等三人は軽くなったハイエースで家路に着く。
何故か皆無言だった。
妙な脱力感がやって来る。
僕は揺れるハイエースの中、外の景色を眺めていた。
花子もグッタリしながら窓にもたれ掛かっている。
静寂の中、シンイチがチャプターを弄りChain lyricsを流した。
まるでさながら大作の映画のエンディングテーマ曲だ。
寂しく冬に適している。
それを耳にしながら僕はヒッソリ泣いた。
涙が止めど無く頬に流れた。
ススキが揺れる畦道シンイチが禁煙パイポをガリガリしながら『まぁ、なんだ、暗い顔すんなよ、明日朝4時5時には東京だ、いっちょ山口県でてっちり鍋食うか?』と笑う。
『そうだね…』力無く花子が頷く。
僕は目蓋を閉じた。

『ハルくん、ハルくん、福岡だよ、関門橋だよ?』

揺すられ僕はゆっくり目蓋を開いた。

『もう関門橋なの?』

目蓋を擦りながら上体を起こす僕の前髪をワシャワシャしながら『じきに山口県だよ、下関だよ、鰒だよ?』と無邪気に笑う花子。
僕は運転席と助手席の間からヒョッコリ顔を出してフロントガラスを見た。
雪が豪雪していた。
どうしたって冷える訳だ。
僕はハァッと冷えた手に吐息を吹き掛けた。
いたく車内は寒い。
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