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人魚島
第10章 東京編
『世界中には太陽の神が仰山おる。エジプトのアテンやラー、ギリシアではヘーリオスが有名やな、太陽神と言えばギリシア神話やエジプト神話に登場する男神が想像されるが、ブライアン・ブランストンを始めとする神話学者の中には、太陽神は男神よりも女神の方が主流であると論ずる向きがあるけんな。男神がギリシア神話やエジプト神話などの著名な神話に登場することが原因となり、太陽神=男神という解釈が生まれたと言う訳や』

『確かに世界各国の太陽信仰の神様の大半は男神様だよね?』

『せや『太陽=男=光』と『月=女=闇』の二元性は、オルペウス教やグノーシス主義の思想を源とするヨーロッパ地方の説話に少なからず見受けられるけん、例外として、太陽が女神で月が男神となっている北欧神話、バルト神話の存在は注目に値するものである。日本神話の天照大神も太陽神・女神であるが、対をなす月神の月読命は性別が明らかで無いだとか言われとるが、俺は男や、立派なぺニスかてあるけんな』

下唇を舐めながらシンイチは続けた。

『太陽崇拝は、単一神教から始まり唯一神教に終わるとされる。古代エジプト第18王朝のアメンホテプ4世別名アクエンアテンは、伝統的な太陽神アメンを中心とした多神崇拝を廃止し古の太陽神アテンの一神崇拝を行った。太陽神の乗り物としては、古代エジプトにおいては空を海に見立てた『太陽の舟』つまりはラーやホルスや、インド・ヨーロッパ語族圏では空を大地に見立てた『日輪の戦車』ローマ神話のソル、『リグ・ヴェーダ』のスーリヤ、ギリシア神話のヘーリオスがある。メソポタミア神話のシャマシュは、青銅器時代の間、重要な役割を果たす。南アメリカにはインカ神話のインティを代表とする強い太陽崇拝があったんや』

『へぇ、入れ墨の名前みたいだな』

『実際そうだ。入れ墨なんかの名前だぞ『太陽の消失』は、世界の太陽神話共通のテーマとなっている。夜になると太陽が姿を消す事や、冬になると日照時間が短くなる事、日食などと言った太陽にまつわる自然現象を説明するのに一役買っとる。弟が良い例や』

『天岩戸物語かな?』

『アホたれ、あれは物語や無い、実話や』

再度下唇をペロリと舐めながらシンイチが『あいつやらかしよったけんな』とニヤリとした。

『姉貴も姉貴や引きこもりみたいに塞ぎ込みやがって、姉貴は引きこもり、弟はニート、長男は不良や』
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