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人魚島
第10章 東京編

『日本では、スサノオの横暴に怒った姉貴が天岩戸に篭ってしまい、世界が暗闇になってしまう。天岩戸の神隠れで有名であり、日本の太陽信仰つまり天照大御神信仰はBC7300年の鬼界カルデラ大噴火に起因すると考える説も存在しよるけん。エジプト神話じゃあ毎晩ラーは冥界ドゥアトを通り抜けていた。そこでアポピスは、ラーと彼の太陽の舟が毎朝東に現れる様にした。北欧神話では魔狼フェンリルの眷属であるスコルが太陽に、ハティが月に追いつき一時食らいつく事で日食・月食となる。最終的にラグナロクにおいてはどちらも完全に飲まれる事になる』
『ふぅん、何処にでも太陽が奪われる現象があったんだね』
『ああ、まぁな。しかし、弟が一番やらかしたな。アホたれや、いくらヤマタノオロチ倒した言うてもアホたれはアホたれや』
シンイチがブラック珈琲を呷りながら笑った。
白い八重歯が眩しい。
『そろそろ京都や』
シンイチがアクセルを踏み込めばハイエースが揺れる。
僕は『桑名迄仮眠するよ』と目蓋を閉じた。
やがて次第に眠くなる。
しばらくして『ああッ限界や、流石に眠い、運転代われ?』とシンイチが僕の二の腕を掴んだ。
仕方無いので路肩にハイエースを停めて運転手交代だ。
場所は桑名だ。
シンイチはしばらく喫煙パイポをガリガリしていたが『ちょっと寝るよ、静岡県着いたら起こしてくれ』と鼾をかき始める。
僕はブラック珈琲とブラックガムを飲んだり食べたりして準備万端だ。
ハンドルを強く握り締めながらアクセルを踏み込んだ。
雪がまた不意にちらついた、
粉雪だ。
また積もるなぁ。
そんな風に悠長に思いながら順調に走って行く。
そして静岡県清水サービスエリアに到着。
すかさずシンイチと運転手交代だ。
僕はすぐさま微睡み深いレム睡眠に陥って行った。
朝方6時、朝日がまだ充分出てい無い早朝、スカイツリーが見えて来た。
『わ、スカイツリーじゃん』
『ファーック…無事に帰ったぞ』
言うシンイチの目の周りは黒くクマが出来ている。
目蓋を擦りながら『ああ、ねみぃ』と欠伸している。
『アパート迄送るよ』
『ありがとうございます』
6時半、新宿のアパートに辿り着いた。
花子の身体さをお姫様抱っこしながら『また明日』とシンイチに笑い掛け、アパートの螺旋階段を上がり、扉を開く。
チビが寄って来る。
『ただいま』笑う僕。
『ふぅん、何処にでも太陽が奪われる現象があったんだね』
『ああ、まぁな。しかし、弟が一番やらかしたな。アホたれや、いくらヤマタノオロチ倒した言うてもアホたれはアホたれや』
シンイチがブラック珈琲を呷りながら笑った。
白い八重歯が眩しい。
『そろそろ京都や』
シンイチがアクセルを踏み込めばハイエースが揺れる。
僕は『桑名迄仮眠するよ』と目蓋を閉じた。
やがて次第に眠くなる。
しばらくして『ああッ限界や、流石に眠い、運転代われ?』とシンイチが僕の二の腕を掴んだ。
仕方無いので路肩にハイエースを停めて運転手交代だ。
場所は桑名だ。
シンイチはしばらく喫煙パイポをガリガリしていたが『ちょっと寝るよ、静岡県着いたら起こしてくれ』と鼾をかき始める。
僕はブラック珈琲とブラックガムを飲んだり食べたりして準備万端だ。
ハンドルを強く握り締めながらアクセルを踏み込んだ。
雪がまた不意にちらついた、
粉雪だ。
また積もるなぁ。
そんな風に悠長に思いながら順調に走って行く。
そして静岡県清水サービスエリアに到着。
すかさずシンイチと運転手交代だ。
僕はすぐさま微睡み深いレム睡眠に陥って行った。
朝方6時、朝日がまだ充分出てい無い早朝、スカイツリーが見えて来た。
『わ、スカイツリーじゃん』
『ファーック…無事に帰ったぞ』
言うシンイチの目の周りは黒くクマが出来ている。
目蓋を擦りながら『ああ、ねみぃ』と欠伸している。
『アパート迄送るよ』
『ありがとうございます』
6時半、新宿のアパートに辿り着いた。
花子の身体さをお姫様抱っこしながら『また明日』とシンイチに笑い掛け、アパートの螺旋階段を上がり、扉を開く。
チビが寄って来る。
『ただいま』笑う僕。

