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溶かされてみる?
第16章 刺激的なクリスマス

〈Beast side〉

「黎泱。ぶっとばす」
「まあまあ、馬鹿は落ち着いて」
「とか言う皐はその手鳴らすのそろそろやめろ」
「あ、ついつい〜」
「暁翔もタバコの量増えてんぞ」
「彰…お前、今度学校の屋上から突き落とすからな」
「やめなさい暁翔!」
「止める割には遠哉も結構イラついてんだろ」
「お前らは態度に出しすぎだ」

黎泱が恋を攫った後の俺らは追いかけることもできず、ただ何もできない焦燥感に襲われていた。

「どのみち、黎泱が行かなかったらだれかが行ってたんだ」
彰が珍しく憂いを帯びた顔でそう呟く。
「全く…恋を酔わせるから…」
「あれを恋ちゃんがまさか飲むなんて思わなかったんだもん」
「それにしても…」
律がなにかを言いかけてそのまま口を閉じる。

きっと考えたことはみんな同じだろう。

…さっきの恋(ちゃん)マジで可愛かった…

「いかがわしい想像すんなよ、野獣共」
「そん中にテメェももれなく入ってんぞ暁翔」
「お前とは一緒にされたくない」
「黙りなさい、暁翔、律。」
「遠哉さっきから真顔で泡盛飲むのやめてくれ、流石に怖いぞ」
「とおくんそうでもしないと正気でいられないんだよ」
皐が呆れたように遠哉を見ながら彰を諭す。

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