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第14章 妻との再会

僕は少し梨花の情けない姿を
眺めていた。これが、僕の妻なんだ。
色々な気持ちが溢れた。他人の奴隷として
僕の前にいるんだ……
苛立ち……そしてどうしてこうなって
しまったのか、僕にもきっと
責任があるんだ……

『僕はDVDを入れた』

梨花にも自分の声が聞こえている。
梨花は社長がいると思っているのか……

僕は梨花の指を触った……

『誰ですか？』

『わからない？手首赤くなってるよ』

すぐにわかった……声を聞けば
旦那の声。

『どうして、けんちゃん……』
僕は梨花の手を握って、
僕の手の中で梨花が震えている

『どうしたの？こんなに震えて？
僕が怖い？梨花の旦那だよ。
僕は梨花を守ってあげてたよね？』

梨花のアイマスクをはずした……

『何でだと思う？全部梨花が悪いんだよ、
僕と結婚してるのに、社長の奴隷になんか
なるから。相手が悪いよね……
ちゃんと説明してもらうよ。
僕が、どんな気持ちでこれ見てると
思う？僕と居るのは苦痛だったらしいね。
会話もしないし。セックスレスだし。
それって、誰が悪いの？』

梨花は震えて……

『けんちゃん……ごめんなさい……
許してください。私が全部悪いのに』