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貴方だけに溺れたい
第7章  貴方に逢いたい

好きな人や気になる相手に対しては、葵は極端に口数が減る。
もう長い間、そんな相手に廻り合わなかったから忘れていたが、昔から好きな人に"好き"と言えない自分がもどかしかった。
それどころか相手の顔も直視出来ず、頭の中が真っ白になってしまって会話さえ続かない。
惹かれる相手が自分とは違うタイプだったから尚更だった。

文武両道とまでは言わないが、葵が惹かれる相手はスポーツも勉強も全力で取り組むような人だ。
それでいて明朗快活で優しい。
勿論それらが偶像的であったり表面的なイメージだとしても、バイタリティの高い男性に惹かれていたのだ。

しかし葵には潜在的なコンプレックスがあった。
とにかく無知、無教養。
学生時代には特に意識していなかったが、二十歳を過ぎた頃から気付き始めた。
そしてそれは無意識にも劣等感となり、もともと恋愛下手な葵を更に畏縮させるようになったのだ。

だから自分と似たタイプの相手__話しやすい、緊張しない相手を選ぶようになっていた。

基本的に葵は外見だけなら魅力的なタイプだ。
顔立ちも整っているし、特に目は大きく印象的。
しかし何よりも男の目を惹いたのは華奢な手足とくびれたウエスト、そして服の上からでも分かる形の良い豊満なバストだろう。

それでも現在のように自分の"体つき"で不快な思いをしなかったのは、女性比率の高い環境と、本来の性格や醸し出す雰囲気が別物だったからだ。
内面を知れば、見るからに気が強い自己主張の強い女になる。

しかしそんな自分でいる限り、男は及び腰にもなるし、恋愛対照としては見ないと思った。
それまでの経験でも、交際期間は長くて2ヶ月。
相手から連絡が途絶える形で終わったり、性格を指摘された事もある。
当然セックスだけの相手もいたし、"やっぱり胸の大きい女は頭が悪い"と馬鹿にされた事もあった。

勿論その当時は少し傷付いたり怒りもしたが、所詮は本気で好きな相手では無かった為か、ダメージは皆無だった。



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