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あなたの背中
第2章 2年前の6月


『 おーい!聞いてる?俺ドラム!』


まさか、彼が居るなんて……

心臓の鼓動がドキドキと早くなる


『 おい、聞いてる?三神春香!』


名前で呼ばれると、ハッと我に返った。
ハルキ君は何故か私をフルネームで呼ぶ。


「 あ、ごめん、ハルキ…くん。よろしく 」

『 うい!じゃあ、そういう事で明日親睦会やるから!』

「 …へ? 親睦会?」

『 そ!夜飯行くから空けとけよ!』


明日といきなり言われて慌ててスケジュール帳を開く。明日はちょうどバイトも休みで特に何も予定のない日だったのでホッと胸を撫で下ろした。


「 わ、わかった、明日ね。何時にどこ?」

『 18:00に三神んち迎えに行くから待っといて 』


その声はハルキくんではなく、圭の声だった。


「 わかった……てか圭、私の家知ってたっけ?」

『 ん?知ってるよ、502号室 』

「 げ、知ってたのか……… 」

『 じゃ、また明日な 』


プツッ…… ーーー


電話が切れると思わず、はぁっと小さな溜息を吐いた。
なんて騒がしい人たちなんだと……。

電話の向こう側はずっと賑やかで、私のこのマイペースさでついていけるのかという不安の波が一気に押し寄せてきた。

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