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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第39章 ロングロードへの扉

いつもうざいくらい、あたしに夢中でいて欲しい──
どんなに冷たくしても
軽くあしらっても
あたしのことで、頭が一杯な夏希ちゃんでいて欲しい
あたしは目の前にいる夏希ちゃんを見つめる。
夏希ちゃんは欲張りなあたしをじっと見つめ返していた。
「じゃあ……晶さんは今、幸せ?……もっともっと…俺とこうして居たい?」
「うん……このままがいい」
あたしは言いながら夏希ちゃんの肩に腕を回す。
この言葉に嘘はない。
あたしの中で微かな脈を返すその感触と、抱き締めあって重なる二つの鼓動。
胸の奥で鳴るこの音色。
別々の個体が一つになって共鳴している感じをこのままずっと味わって居たいと思う。
夏希ちゃんはあたしに抱きしめられながらあたしの肩にキスをした。
そして笑う。
「じゃあ、ずっとこうして居られるように腹ごしらえしなきゃ……はい、あーんして」
「…ふふ…」
頷いたあたしに夏希ちゃんはテーブルの皿から取ったコロッケを食べさせた。
俵型のマスター自慢のカニクリームコロッケは噛んだ瞬間にクリームがこぼれてあたしの肌を汚していく。
「あーあ……こんなに溢して…ほんと晶さんは手が掛かるんだから…」
食べ掛けのコロッケをあたしから取り上げると、そんな台詞を口にしながら夏希ちゃんは何故かとても嬉しそう。
夏希ちゃんはちょっとエッチな視線をあたしに向ける。そして半分になったコロッケをあたしの肌の上に滑らせていた。

