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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第40章 愛しい君とエンドレス・LOVE〜二人の終らない恋物語〜

「藤沢さん!今井社長が来てますよ」
スタジオの外からそう声を掛けられた。
「ありがとうございます!直ぐ行きます」
礼を言って、俳優達とスタッフに挨拶をしながら足早にそこを後にする。
次の仕事がかなり押している。場所も遠い為に急ぐ足は少々小走りになっていた。
迎えに来てくれていた社長の車に乗り込むと、社長は直ぐにアクセルを踏む。
「もう向こうは準備万端?」
「ああ。映像もうまくマッピングできたらしい。あとはお前らの迫真の演技次第!」
「迫真? それならまかせて」
当然のように答えた後部座席の俺に、社長はバックミラーを覗いてニヤリと笑い返す。
「アレは忘れてないよな?」
「“アレ”? もちろん。忘れるはずないじゃん!」
意味深な問い掛けをする社長に、俺は隣にあったバッグのポケットを叩いて見せた。
人生を掛けた大勝負。
次の仕事で使う、俺の大事な小道具を忘れる筈がない。
て、言うか。そもそもが仕事でこれを使うのではなくて、今回だけは“これを使う為の”仕事だからだ。
晶さんの撮影もあと残すは2日を残すのみ。
撮りが済んだら二人でゆっくり旅行するんだ。。。
その予定を立てながら、夢見る表情を浮かべた俺を見て、社長が厭らしい含み笑いを覗かせる。

