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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第40章 愛しい君とエンドレス・LOVE〜二人の終らない恋物語〜

楠木さんは晶さんの撮影に同行している。その代わりに、社長が俺の送迎をしてくれていた。
「向こうに着いたら直ぐにリハーサルだぞ」
「わかってるって」
久し振りのアクション劇だ。
それを心配してか、社長は次の仕事の手順をしつこく確認してくる。
台本はもう覚えた。
あとはスタントマンと息を合わせての立ち稽古。
本番までは時間がない。たぶん、数回のリハーサルのみで本撮りになるはずだ。
正直なところ、変に余裕があるよりも切羽詰まった方が身体が直ぐに動きを覚える。
余計なことを考えるより、アクションは身体の動くままに身を任せた方がいい。
「まあ、浮かれんように気を引き締めて掛かれよ?」
親心を覗かせた社長が前を向いたまま、そう口にする。
俺は無言で頷いた。
バシッと一発決めて、愛も仕事の成果もしっかり手に入れてやる──
静かに息巻く俺は、バッグに大事にしまってあった“アレ”を取り出して、誓うようにしっかりと握り締めた。
「まあ、道中は長い。現場に着くまで時間はたっぷりあるからしっかり休め」
そう言って満足そうな笑みを浮かべた社長がミラーで確認できる。

