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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第40章 愛しい君とエンドレス・LOVE〜二人の終らない恋物語〜

「あれ…まだ撮影?」
「え?……」
振り返ったら自前の普段着に着替えたマリオだった。
「僕はもう撮りはないって言われて着替えたけど……」
「え、…だってまだ撮影あるって…」
言いながら不安になって指先が口元を覆う。
マリオは眉を潜めた。
怪訝な表情を見せるマリオにあたしも何も言えなくなる。
なんだろう……
思い直せばまだ撮影があるって言って置きながら、周りにはスタッフが見当たらない。
さっきの衣装さんもあたしの支度が済むと同時に道具を抱え、何処かに行ってしまった。
今、船の甲板を照らす照明はたった二つしかない。
そうやって自分を取り巻く静かな状況に異変を感じ始じめた時だった。
「きゃ…」
「っ……何するっ…」
たった二つの照明が急に落ち、真っ暗な中で叫んだマリオの気配が突然消える。
次に点いた照明は、暗がりの中、三階のデッキに立っていた人影を照らし出していた──

