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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第40章 愛しい君とエンドレス・LOVE〜二人の終らない恋物語〜

「ふはははは!よーうこそ我が蒼い楽園へ!」

「──…っ!…」

豪快な高笑いが夜空に響く。

驚いて見上げると、そこには鼻の下に長い髭を蓄えた男が両手を広げて立っていた。

「なにこれ…っ…」

あたしの口から小さな声が弱々しく漏れていた。
男の傍らには手を後ろで縛り上げられたマリオが両膝を付かされている。

口に布を巻かれ、何も言えないマリオの真剣な目線があたしに何かを訴えていた。

「え…っ…うそ何っ…」

逃げろって言いたいのだろうか。
髭を蓄えた男は銃口をマリオの頭に構える。反対の手には義手だろうか?手首から先には曲がったカギ爪が付いていた。

「おお! これは美しいお嬢さん……」

男はあたしに気付く。その言葉で一つの照明があたしへと向けられていた。

「こんな夜更けに如何されましたかな」

男はニタリと笑い、怪しい風貌には似合わない上品な挨拶を丁寧にして返す。


「……っ…なにこれ…」

あたしは慌てて周りを見回す。さっきから同じ様な呟きしか出てこない。

もしかして撮影の続き?──

有り得ない状況に脳があらゆる可能性を模索する。

よく考えたらその男はどこかで見たような記憶がある。

長髪に髭。ロココ調の男爵の服。そして義手の腕……

「あれ……もしかして…フ…」

あたしが口に仕掛けた時だった。

男の背後に高くそびえる四階建ての船室。そこに色んな光の映像が映されていた。

まるで巨大な影絵そのもの。

船の形に鮮やかな舞踏会の風景が重なり、正装した紳士淑女の影がワルツを踊っている。

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