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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第40章 愛しい君とエンドレス・LOVE〜二人の終らない恋物語〜

驚きながらもあたしはその映像に思いきり釘付けになっていた。
すごく贅沢なショーを独り占めしているみたいだ。
さらに見覚えのあるキャラクター達の影が投影され、その映像の中で楽しそうに動き回っている。
おしりの大きなアヒル。
頭にリボンを付けたマウスの女の子。そのカノジョと手をとり一緒に踊る蝶ネクタイの恋人。
夢の国のキャラクター達の影が陽気にパーティを楽しんでいる。
まるでその光景から彼らの笑い声が直に聞こえてきそうだ。
目の前で繰り広げられる情景に飲まれ、あたしの顔には無意識に笑みが浮かぶ。
その雰囲気をぶち壊すように突然髭の男が大声を張り上げた。
「ええいっ…貴様ら!わしの船で好き放題しおってからにっ…今すぐに引っ捕まえて売り飛ばしてくれるわっ!」
頭をかきむしって地団駄を踏む。苛立ち気に叫んだ男は急にあたしを振り返る。
「まずはお前だ!──」
「え……」
義手の腕で指差され、楽しくショーを観ていたあたしの表情が固まった。
「早く捕らえて連れてこい!」
「…っ……うそっ…」
目を見開いて呟いたあたしをニヤリと男は笑った。その背後からは黒い影が湧いたように溢れ、人の姿に変化する。それはあたしの足元へと迫っていた。

