この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第40章 愛しい君とエンドレス・LOVE〜二人の終らない恋物語〜

踊っていたマウスやアヒル。リスや犬の影は慌ててその場から逃げていく──
「やっ…やだ来ないで…っ」
忍び寄るような不気味な動きでにじり寄る。そんな黒い人影にあたしは思わず後退りしていた。
マリオは未だ捕らわれたままだ。
この状況をあたし一人でどうしていいかわからない。
これは撮影?──
だとしたら演技なんてあたしには無理っ…
台詞だって教えてもらっていないしっ…
何処かに隠れてるかもしれないスタッフを探して目が泳ぐ。
そんなあたしの身体が急にふわりと宙に浮いていた──
「や…っ…」
ロープにぶら下がり、飛んできた人影にしっかり抱き上げられて、一瞬で二階のデッキに連れて行かれる。
「大丈夫?…っ…」
そう声を掛けられて顔を上げれば……
「──なつ…っ…」
「シッ──」
床に下ろされたと同時に座り込んだあたしの前に現れたのは、ここには居ないはずの彼だった。
夏希ちゃんは唇に指を当て、驚くあたしに小さくウインクする。
「あとは任せて。僕が守ってあげるから」
「──……」
すごく近くで、そう囁かれる。
展開に着いていけず呆気に取られていたあたしに一度背を向けると、夏希ちゃんはまた振り返った。

