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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第40章 愛しい君とエンドレス・LOVE〜二人の終らない恋物語〜

そう──
二人の物語りはまだまだこれからだから。
「あれに乗るよ!」
「え!?……うそっ」
船の上を駆け回る俺の指差した先を見上げ、晶さんはまた驚いた。
客船の側面に横付けされた小舟のボート。
クレーンに吊り上げられたそれはお洒落な絨毯の形に改造されている。
二人の物語りはまだまだこれからだけど……
「……これに乗ったらラストだから頑張って!」
俺に手を引かれ、長いドレスの裾を抱えて焦りながらも一生懸命付いてきてくれる晶さんを振り返ってそう言葉を送る。
晶さんと俺と二人の夢のラブストーリー。
残念だけど、みんなにお披露目するのはこれでもうそろそろ終りの時間──
だからこそ最後にとっておきの場面をみんなに贈ってあげるから。
小舟に飛び乗る瞬間に、俺は今着ている王子様の服を脱ぎ去った。
一番下に仕込んでいたのはアラビアパンツと素肌に軽いベストを羽織ったラフな衣装。
そして客船と小舟の離れた隙間を怖がる晶さんに俺は手を差し伸べる──
「Trust me!(トラスト ミー!)」
僕を信じて!
「───…」
夜の風に煽られて宙に浮いた小舟がゆらりと揺れていた。
そこから手を伸ばす俺を、晶さんは見開いた大きな瞳で見つめる。
「大丈夫…絶対離さないから…」
微笑んで返した俺の言葉にゆっくり頷くと、晶さんは思いっきり笑顔を浮かべて俺の手をしっかり握っていた。

