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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第40章 愛しい君とエンドレス・LOVE〜二人の終らない恋物語〜

「あっ…」
小舟に足を掛けた晶さんの青いドレスがふわりとほどけ、下に落ちる。
12時を回り魔法がとけたシンデレラは、自由を掴んだお姫様。ジャスミンに早変わりしていた。
衣装さんが、徹夜で作ってくれた仕掛けだらけの衣装。。。
簡単にほどけ落ちたドレスから俺は薄い一枚の生地を手に取ると、それを晶さんの頭に被せる。
「ほら、向こうを見て」
「向こう?」
晶さんは聞き返しながら俺の指差す方向を見た。
その先には夜の静寂に佇む白いお城──
蒼く揺れる海にまるでぽっかりと浮かぶように、小さなお城が佇んでいる。
その上空を一筋の光が上へ上へと昇っていった。
「あ……」
晶さんは小さく呟いて瞳を輝かせた。
夜空に開く大輪の花。
大きな打ち上げ花火を先頭に、次々と仕掛けられた花火が上がり咲きほこる──
彩られた華やかな空。
名残り惜しいけど、ほんとにそろそろ終演みたい。
「すごい……」
ポツリと一言だけ呟いた夢見心地な晶さんの表情を、カメラがしっかりと収めていた──。
「はいカットー! お疲れ様でしたー」
撮影終了の声が飛ぶ。
我に返った晶さんはハッとした顔を俺に向けた。

