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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第40章 愛しい君とエンドレス・LOVE〜二人の終らない恋物語〜

「マリオさん。御協力、有り難うございました!」
一応、仕事だからね。挨拶は当然当たり前ってやつ。
そう思いながらニヤリと思いっきり笑みを浮かべる。
マリオは縛られていた手首を庇いながら、ふんっと踵を反しその場から消えた。
「マリオも知ってたの?この撮影のこと……」
隣にいた晶さんがそう尋ねてきた。
「いや、マリオも船長に捕まるまで知らされてなかった……」
「………」
「……たぶん、マリオもかなり真に迫った映像が撮れたと思うよ」
笑みがこぼれそうなのを我慢して、無表情でそう返す。
晶さんは少し気の毒そうな顔を覗かせていた。
俺は仕切る様に声を張り上げる。
「じゃあ、気を取り直して行きますか! 晶さん、危ないから座って」
言いながら小舟のオールを握る。
「どこに行くの?」
驚いて聞き返す晶さんに俺は舟を漕ぎながら言った。
「さっきのお城。皆が撮影済んだらそのまま行っていいって」
にっこり笑ってそう答える。
晶さんにきたブライダル式場とハネムーン旅行の撮影の仕事。
それに便乗するように、ジュエリー会社へ俺から打ち出した今回のCM撮影。
晶さんのために手に入れた指輪は若者向けに企業が一番売り出したい商品だった。

