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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第40章 愛しい君とエンドレス・LOVE〜二人の終らない恋物語〜

……だって、海に向かって大きなシェル型の浅い湯船に横たわる晶さんをずっと想像していたわけで…。
そこで一夜を堪能しながら二人で朝日を迎えたらきっと忘れられないくらいの景色が望めるはずで……
あんなことやこんなことや色んな二人の物語りがそこからずっと紡がれていくわけで……
そんな妄想に溢れ、オールを漕ぐ腕がいつの間にか止まった俺を、晶さんはクスリと小さく笑っている。
晶さんは細い指に飾られたエンゲージリングを見つめた。
「……ほんとにぴったりだった」
「………」
そう言って晶さんは柔らかな笑みを浮かべる。
深い海。
静かに揺れる小舟──
晶さんの背にあった豪華な客船の照明はもうとうに落ちて真っ暗だ。
今ここには二人しか居ない──
まるでこの地球上には俺と晶さんしか存在しえないみたいに……
辺りはとても静かで夜のさざ波が耳に心地よかった……。
「晶さん……」
オールを手離して身を乗り出す。
晶さんが大事そうに見つめるその指を摘まみ、優しく引き寄せる。
「これからもずっと……俺と一緒にいて…」
白い手の甲に軽く唇を押し当てると、月の光を受けて左手の指輪が返事の代わりにキラリと光って見えた。

