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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第8章 艶男
「まあ…お前はアイドルじゃないからな、男女関係のプライベートは多少の自由は許す…お前のマイナスにならなきゃな…」

「マイナスになったら?」


「なにが何でも──って方法とるしかねえな」

「へえ…そんな方法ある?」

社長は煙りをプカッと燻らせた。


「金使えばな……」

「あー…人相そのままの極悪だね…」

頭の後ろで腕を組みソファの背もたれに仰け反って伸びをして言った。

伸ばした背を戻してテーブルを挟んだ向かい側の社長に近づき悪人顔を覗き込む。

「なんでもやればいいよ──…俺、芸能界引退するし」

「引退?…は、お前がか?」

「するよ」

「演じる以外何もないお前がこっち(芸能界)辞めてなにする?山隠って壺でも焼くか?」

「──主夫になる……」

「は?」

「専業主夫になる…」

「おい、楠木!こいつ病院連れてけ」

「ははっ、いいけど何科に診せる?」

「妄想科なんてあったか?」

「ないな」

「──…っ…二人で何とでも言えば?死ぬまで遊んで暮らせる貯えはあるからね、専業主夫でもやっていけるっ…」

奥に居たらしい楠木さんが笑いながら受け答えする中で俺はそう言って退ける。

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